くらし情報『「沢山の幸せと愛情をありがとう」20歳で逝去した女性がノートに遺した言葉』

2017年10月21日 06:00

「沢山の幸せと愛情をありがとう」20歳で逝去した女性がノートに遺した言葉

進学したのは、車で10分ほどの距離にある私立秀明八千代高校だった。里菜さんは、高校生活に邁進していった。高1の10月には1カ月間、イギリス留学にも行っている。麻紀さんとしては「生き急いでいるの?」と思うほど、里菜さんは、青春の日々を全力で過ごしていた。

ところが――。高2の6月ころから里菜さんの体調が悪化。白血病の再発だった。2度目の移植手術は、‘14年3月。
今度はドナーバンクを利用し、寛解している。里菜さんは高校卒業後は、管理栄養士を目指して、華学園栄養専門学校に入学。しかし、夏が終わり、9月になると嘔吐が止まらなくなり、再び入院。移植後の長期的副作用が疑われたが、11月6日の血液検査で、2度目の再発だとわかった。告知は、母娘一緒に受けた。その後、検査の処置を受ける里菜さんを残して、診察室を出た麻紀さんに主治医は「3度目の移植はできないんです。これ以上は里菜さんの体がもたない」と告げた。

未来ノートを始めたのは今年の1月から。
里菜さんは、すでにスケジュール帳に自分の死んだ後のことを書き留めていた。そのことを、麻紀さんも知ってはいたが、ずっと気づかないふりをし続けていた。

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