くらし情報『未来をノートに託して…白血病で逝った20歳女性の壮絶闘病』

未来をノートに託して…白血病で逝った20歳女性の壮絶闘病

自宅近くの病院の医師は、麻紀さんだけを診察室に呼び、そう告げた。思いもよらない病名だった。’11年6月9日。里菜さんは15歳。中学3年生だった。その足で、紹介された千葉県こども病院へ向かい、即日入院。こども病院の方針で、里菜さんは、主治医と1対1で白血病の告知を受けている。入院は半年から1年。


「告知を受けて、里菜は泣いていました。でも病気になったことより、中学3年間、頑張ってきたバレーボールの最後の大会に出られない、楽しみにしていた修学旅行も行けないという事実がわかって泣いていたという感じです。でもそこからが里菜の切り替えのすごいところ。いっとき泣いた後は、元気なんですよ。入院病棟に入ったころには、『泣いたって騒いだって(病院を)出られるわけじゃない。だったら治そうか』と気持ちを切り替えていました」(麻紀さん)

すぐに輸血と抗がん剤治療が始まった。「分類不能型白血病」という診断が出たのは、入院して3カ月たったころだ。小児白血病には、急性リンパ性、急性骨髄性、慢性骨髄性の3つの型があるが、里菜さんの場合は精密検査でも型が判明しないきわめてまれなケースだった。

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