北朝鮮問題、原発…与党の公約が進んだら暮らしはどうなる?
日本の将来を左右する、重要な争点が目白押しだった今回の総選挙。与党の勝利でその公約が進められたら、私たちの暮らしはいったいどうなるのか、識者に聞いた。
「アメリカが北朝鮮を攻撃すれば、報復でソウルは火の海に。日本の米軍基地も狙われるリスクが高まります。それに加え、難民化した2,000万人の北朝鮮国民を統治するにも、莫大な費用がかかる。核がテロリストの手に渡る危険もある。そんな大きな代償を払って、アメリカが戦争というオプションを選択するとは思えません」
一触即発のように見える北朝鮮情勢をそう冷静に分析するのは、元防衛官僚で、第1次安倍政権で官房副長官補を務めた柳澤協二さん。ただ、戦争を回避するためには、トランプ大統領のメンツを潰さないように、うまく彼に“振り上げた拳”を下ろさせる“演出”が必要だと言う。
「安倍さんも戦争は望んでいない。おそらく年内には、さらなる危機をあおるなど、韓国と日本が対話を懇願してトランプ大統領が『しょうがなく交渉のテーブルに着いた』と見えるような、なんらかの“演出”が行われるはず」