アフリカの子供の命のために有り金はたき…92歳女性の決意
その際、所持金の約2,000ドル(約22万円)を子どもたちを支援していたウガンダの青年に渡した。有り金すべてを使ってしまったため、ケニアに帰るための交通費もない。宿泊したホテルのオーナーに事情を説明してお金を借り、ようやく飛行機に乗ることができた。
アフリカの子どもを救ってきた吉田さんだが、90歳を過ぎたいまも、まだまだ現役で活動を続けている。現在、吉田さんは神奈川県座間市の自宅などで過ごしながら、都内で開かれるアルディ・ナ・ウペポのミーティングに顔を出す。悪くした足を治療中のため、ここしばらくアフリカへは行けていない。現地のことはアルディ・ナ・ウペポの仲間に任せているが、治癒したらまたウガンダへ行きたいと語る。
「少しでも余裕のある人がそうでない人に振り向けること。
そこに上下関係はありません。足りない部分を補ってともに生きられればいい。ケニアやウガンダでは、たまたま私が支援できる立場にいただけです。むしろ、自分がやりたかったことをやらせていただけたことに感謝しなくてはいけないと思っています」