という名だけあってこの地は少数民族のチワン族が多く暮らす土地だ。
他にもヤオ族、ミャオ族、トン族など人口の38%を少数民族が占める。
洋服を着て一般職に就く人も多いが、山間など人里離れた土地では昔ながらの生活が営まれていることも多い。
今回は日本でも観光地として名高い「桂林」から車で2時間ほど行った「竜脊(りゅうせき)棚田」へ向かった。
■秘境の絶品グルメ
深夜についたわたしがやってきたのは旅館「红瑶老家」。そんな目立つところに白T干さなくてもいいよね。
「红瑶老家」とは、この地に暮らす「“红瑶族(以下、ホンヤオ族)”のふるさと」、といった意味である。
「ヤオ族」と分類される民族の中でも、住んでいるところや着る服によってさらに細かい分類があり、この竜脊棚田に暮らす彼女たちは「ホンヤオ族」と呼ばれた。
わたしたちが到着すると、迎えてくれたお姉さんもそのひとりだ。
かわいすぎるエプロンばかり着目してしまうかもしれないが、この身に纏っている服こそがホンヤオ族と言われたるゆえん。紅(ホン)