いついきめばいいの!?ゆめこ出産完結編 『まめ日和』第83回
いよいよゆめこ出産話完結編。
差し入れを持ってきただけのつもりがバタバタに巻き込まれて立ち会う羽目になってしまったばあばからの視点も交えながらの、ゆめこ出産の瞬間です。
LDR室(陣痛・分娩・回復を一つの部屋で行うことがでできる部屋)が完全に分娩室へと形を変え、あとはゆめこが出てくる瞬間を待つばかりとなりました。
何度経験しても慣れることなどないであろう激痛。とはいえ一度経験している強みでしょうか、痛みの具合から、ゆめこがもうそこまできていることがわかりました。
あとはいきむだけ。そう思えば繰り返し襲ってくる激痛もなんとかやり過ごせます。私は助産師さんから出される「いきんで!」の合図を待ちました。
ところが。
待てど暮らせどその合図が出ないのです。
さすがの私ももう限界。たまらず「まだなんですか」と凄む(私は質問しただけなのですが、どう見ても凄んでいたとのことです)と助産師さんも困惑顔。
「子宮口が開いていないから……まだいきまないでください」
「でも!もうそこまできてますよ!私わかるんです!」