それに、何も言わなくても僕の気分というのをよくわかる人で、僕が脂汗を流すような不得手な場では、『欽ちゃん、こういうの、好きじゃないだろう』って言って、自ら進んでバカをやってくれた。テレビでよく裸になったのも、そのせいだったと思う。いいやつだよ。今、テレビで裸のネタやっている人がいるけど、あれ、二郎さんの得意ネタだったの。忘年会じゃ、裸のネタしかやらなくてね。女のコがキャーキャー言って逃げ回って、バカウケしていたなあ」
記者の「コント55号が今いたら?」の質問に、「そりゃあ、バカウケするでしょう!」と力強い言葉で即答する欽ちゃん。
「二郎さんみたいなボケを演じるコメディアンはもういないですから。言葉のないお笑い。
体力勝負。70歳超えて動けなくなった今になってね、“55号って偉かったなぁ”って思うんだ」
コント55号で人気絶頂のころ、1人の仕事が舞い込んだ。
「それが『スター誕生!』の司会の仕事。『前に進める仕事だけは断って』って言っていたのにどうして!?と。しかも、『オールスター家族対抗歌合戦』(フジテレビ系)