「大量難民が日本に…」元PKO幹部が語る北朝鮮危機の未来
接触していた」という報道もあった。
「対話への模索はしていると思いますが、予測のつかない行動をするのがトランプさんです。米国内や、日本から軍事的“圧力”を支持する声が高まれば、斬首作戦というカードを切らないとは言い切れません」
万が一、斬首作戦が実行されたら、日本にどんな影響が及ぶのか。伊勢崎さんは、次のようなシナリオを予測する。
「在韓邦人や、北朝鮮の拉致被害者が犠牲になってしまうし、北朝鮮からの難民が、船で日本に大量に流入する可能性もあります。武器などを持った武装難民もまぎれているでしょうから、日本政府はすべての難民をチェックしないといけません。大変な作業で、考えただけで気が遠くなります。また、在日米軍基地が攻撃される可能性もあります」
つまり、日本も“戦場”になりうるというのだ。
複雑な要素が絡み合う北朝鮮情勢。トランプ米国大統領が11月5日に来日するが、日本のトップには“強がり”よりも冷静な対応をすることを願いたい。