くらし情報『篠沢秀夫さん天国へ…ALS闘病支える妻に送っていた直筆手紙』

篠沢秀夫さん天国へ…ALS闘病支える妻に送っていた直筆手紙

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「主人が亡くなったときは誰も泣いていなかった。まるで夢の中のようで。悲しいというより、現実として受け入れられていない感じです。何より私はパパのことを、奇跡を起こす人だと思っていましたから。この病気も治せるんじゃないかと……」と言葉を詰まらせたのは、篠沢礼子さん(77)。かつてのテレビ番組『クイズダービー』で知られた篠沢秀夫さん(享年84)の夫人だ。

伺ったのは篠沢さんが亡くなった10月26日の翌日の夕方。篠沢さんは自宅の病室で8年間、次第に筋力が衰えていく難病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)と闘ってきた。
礼子さんは愛する夫が眠るその部屋で、棺の上に置かれた“笑顔の写真”を見ながら語り始めた。

「これは主人が大好きだった歴史館での写真、これは最終講義のときかな…。実は昨日、竹下景子(64)さんもわざわざ地方から来てくださって」

難病発症は’08年。ろれつが回らなくなり、入れ歯が合わないからではないかと思ったが違った。’09年1月に大学病院に検査入院をしたところ、ALSを宣告される。

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