くらし情報『きっかけは外資系企業への就職…女性が「茶道」をビジネスに』

きっかけは外資系企業への就職…女性が「茶道」をビジネスに

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真っ赤な毛氈が敷かれたステージに、和服姿の日本人女性がしずしずと登場してひざまずく。正座をして客席に向かってお辞儀をすると、「いったい何が始まるんだ?」と、人びとの視線が集まってきた。ところはアメリカ・ロサンゼルスのロングビーチ。世界最大のお茶の見本市「ワールド・ティー・エキスポ」が開催中の巨大なコンベンションセンターだ。

この日も会場は喧噪に沸き立っていたのだが、ステージ上の茶道家・竹田理絵さん(51)が静かに茶道具を並べ、袱紗で茶杓や茶器を清めていくにつれ、会場は少しずつ静まっていく。その凜として美しい所作に、何百人もの来場者が足を止めて固唾をのむ。やがて竹田さんが釜から柄杓で茶椀に湯を注ぎ入れるころには、静寂があたりを包んだ。

「緊張ですか?それが、しないんです。
いつも自然体です。茶道は常に自分に向き合い、ひとたび釜の前に座って点てはじめると、自分だけの世界に入り込めてしまうんです。ひたすら、そのときの自分ができる最高のお茶を点てて差し上げる。それが茶の湯の精神で、おもてなしの心だと思います」(竹田さん・以下同)

茶道の魅力を世界に広めたいと、竹田さんが東京・銀座に「茶禅」

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