芸歴40年迎える鶴見辰吾 韓国映画に“悪役”として出演
「海外に行くと僕のことを知っている人はほとんどいないので、『あ、金八先生の人だ!』と言われることもない(笑)。俳優としての実力を試すチャンスだと思いました」
そう語るのは、今年で芸歴40周年を迎える、鶴見辰吾(52)。韓国映画『密偵』(11月11日より全国ロードショー)では、ソン・ガンホ、コン・ユらトップスターと堂々、共演を果たした。日本統治下の朝鮮を舞台に、革命組織『義烈団』と日本警察との攻防を描いた諜報サスペンス。鶴見は、ソン演じる朝鮮人警官を利用して「義烈団」破壊をたくらむ朝鮮総督府警務局部長の東を演じる。
「悪役が締まらないと、アクション映画は全然面白くないので、その責任をしっかり果たそうと。今より江戸時代に近いから、侍を演じるようなつもりで、真面目にやればやるほどいいと思ったんです。東は、上官の命令に忠実なだけで私情はなく、結果として、悲劇が生まれていくわけです」(鶴見・以下同)
日韓の過去に踏み込む内容だけに、敵地に乗り込む心境だったが、実際の現場は和やかなムードで進んだそう。
「ソンさんは、ハートウオーミングな人。