くらし情報『好景気なのに10年で500万円減!「退職金」はなぜ減った?』

2017年11月16日 11:00

好景気なのに10年で500万円減!「退職金」はなぜ減った?

『退職金貧乏』(祥伝社新書)の著者で、久留米大学の塚崎公義教授が解説する。

「バブル崩壊後、不況に陥っていた20年ほど前に、日本の会社の体質が大きく変わりました。それまで“従業員の共同体”だった会社が、欧米のように“株主のもの”というグローバルスタンダードになっていったのです。つまり会社の利益は従業員へ分配されるより、株主への配当が重視されるようになった。結果として、従業員の長期雇用や、退職後の生計を支える目的で、当たり前のように定着していた退職金制度も、その額も、見直されるようになりました」(塚崎教授・以下同)

グローバル化により、勤続年数で給料が上がっていく賃金制度が見直され、成果主義が導入された。退職金についても、その成果主義が浸透しているという。

「これまでの退職金は、退職時の基本給から算定されていましたが、現在は役職や業績に応じたポイント制が主流になっています。実績を上げた社員には有利ですが、管理職になれずに、業績を上げられなかった社員は低く抑えられてしまうのです」

’08年の世界的金融危機「リーマン・ショック」

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