間宮祥太朗 実録犯罪映画『全員死刑』への思い「しっかり見て」
「実際に起きた殺人事件がモデルで、関係者もまだ生きている。一回冷静に考えてからじゃないとお受けするのも誠意が足りない気がしたんです。まずは監督と食事でもと。会ってしばらくしたら、『この人とこの映画を作りたい』という気持ちになっていました」
そう語るのは、映画『全員死刑』(11月18日全国ロードショー)に初主演を務めた間宮祥太朗(24)。『全員死刑』は、家族全員が殺人に関与したという、実在する犯人の手記を基にした衝撃作。
間宮が演じるのは、金策に苦しむ家族のため強盗殺人を実行する次男、首塚タカノリ。監督は、自主映画『孤高の遠吠』で本物の不良を出演させたことで話題を呼んだ、26歳の若き鬼才・小林勇貴。間宮とも同世代だ。
「やるからには世間に知られずに終わる作品にはしたくないし、ただの再現ドラマにもしたくない。映画はやっぱりエンタテインメントじゃないと意味がないと思うので。監督もそこを強く思っていて。それに、監督が本当に描きたいのは、事件を取り巻く日常に対しての怒りだということがすごく伝わってきたんです」(間宮・以下同)