自殺願望持つ若者を支援…橘ジュンさん語る子供を守る4カ条
「死にたいと思ってしまう子どもは、自己肯定感が低い子が多い。その理由はさまざまですが、親から認められてこなかったことが大きいのです」
そう話すのは、自殺願望を抱える若者の支援を行うBONDプロジェクト代表の橘ジュンさん(46)。「死にたい」などとツイッターでつぶやいていた少女らを巧みに誘い出し、残忍な犯行に及んだ神奈川県座間市の9遺体遺棄事件が世間を騒がせている。
橘さんのもとにも、取材当日だけで4人相談があり、そのうち2人が「死にたい」と言うので、急きょ病院につないで救済したという。
橘さんはメールだけで月に千件以上、若者からの相談を受けている。悩みを抱える少女たちから聞き取りした経験から、ネット社会で子どもを被害から守り、自殺に追いやらないために親ができることを教えてくれた。
【1】子どもは親に悩みを話さないものだと認める
橘さんによると、自殺願望を抱えている若者の背景には、親からのDVや、父親からの性的虐待、学生時代のいじめによる引きこもり、さらには過干渉など、親子関係での苦しみがあるケースも少なくないという。