第44回「春香クリスティーンがやらないほうがいい2つの自分探しとは」
20代は背負っているものがない分、自分探しには絶好のタイミングといえるでしょう。でも「これだけはやらないほうがいい」ということが2つあります。
まず1つめは“無計画”な海外留学です。旅や勉強などハッキリした目的があればいいのですが、「やりたいことを探すため」という目的での海外留学は心配です。自分というものは、目の前の与えられた役割から見つかることのほうが多いもの。「環境を変えれば本当の自分が見つかる!」なんて考えは、能力の過信でしかありません。
2つめは“なんとなく”実家に戻ることです。介護や仕事関係などきちんとした目的でUターンをする人も最近では増えつつありますが、いっぽうで本当は逃げ出したいだけなのにポジティブな理由をつけてUターンしようとする人もいます。
こういったケースを、筆者は“前向きな都落ち”と呼んでいます。
「都会は私に合わない。実家で家族を支えたい!」なんていうのが、“前向きな都落ち”の常套句。でもそんなぼんやりした気持ちでUターンする人は、1年か2年で都会の刺激が恋しくなるもの。