今季は灯油も高騰…荻原博子伝授するお手軽「冬の省エネ術」
「環境省は今月から、省エネを進めるための実証実験を始めました。もとになっているのは、今年、ノーベル経済学賞を受賞した『ナッジ』と呼ばれる理論です。ナッジとは“軽くひじでつつく”“そっと後押しする”という意味で、心理学を利用した『行動経済学』の手法のひとつだといいます。たとえば、レストランのメニューに“店長のおすすめ”と書くのも、ナッジの一例です。書く前と値段や味は変わらなくても、“おすすめ”と後押しするだけで、売り上げが伸びるそうです」
こう語るのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。先の実証実験は、無作為に30万世帯を選び、月に1回、省エネレポートを送るというもの。家族構成がよく似た家庭と比較して「電気使用量が○%多い」などと記載する。ここにナッジが活用されているという。
「実験の目的は、こうした省エネレポートを見て、どれだけの方が実際に省エネ行動を起こすかを検証すること。実証実験は来年3月まで続きます。どんな結果が出るのか、注目したいと思います」