くらし情報『桐谷健太『ビジランテ』で大切にしたのは「衝動的な反応」』

2017年12月18日 06:00

桐谷健太『ビジランテ』で大切にしたのは「衝動的な反応」

 

この作品で印象に残るのは、それぞれが父親や兄弟との確執を抱え必死で川を渡るシーン。極寒の冬の夜、ナイトロケで撮った画は闇の中で凍りつくようだ。

「空気は痛いほど寒いし、川の水は針で刺すような冷たさ。でも、映画としてはそんな天候に助けられたところもあるんですよ。雪がちらついて息も白く、迫力が増して。今回は役を作り込まず、自分の衝動的な反応を大切にしました」

3兄弟の長男役は大森南朋、次男が鈴木浩介、桐谷は三男を演じている。この3人がトリプル主演だ。

「思う存分、主演らしいことしよ!!って(笑)。
で、ケータリングで熱々のチキンソテーやCMに出てるケンタッキーのフライドチキンを差し入れました。気温がマイナスまで下がる深夜に頑張ってるスタッフさんや共演者は、みな喜んでくれましたよ。『過酷な現場でも、おまえはホンマにほがらかやな。助かるわ』って」

旬の俳優、気さくで楽しい。どの作品でもぎりぎり手の届く役に挑戦してきたそう。

「現実の自分以上のことはできないと思う。今までの役も、俺の中にいるんだと思うんですよね。だからこそ自分を大きくしていかないと」

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