くらし情報『96歳ピアニストが語る「人生100歳時代」を生ききるための知恵』

96歳ピアニストが語る「人生100歳時代」を生ききるための知恵

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’17年9月に発表された厚労省の調査では、100歳以上の人口は6万7,824人と、47年連続で増加。日本はいま、猛スピードで「人生100歳時代」へ向かっている。とはいえ、せっかく長生きできても、充実した日々を送るのとそうでないのとではまるで違う。そこで、安心して100歳を目指すための知恵を、人生の先輩に聞いた。

「平たく言えば、『音楽ってすごい!』と思っていたら、96歳になっちゃったのよ(笑)」

そう話すのは、96歳の現役ピアニスト・室井摩耶子さん。ここ数年「長寿の秘訣」を聞かれることが増えたという。「とくに健康法といえるものはないの」と言いながらも、放たれるオーラはキラキラ輝き、まさに「幸せなご長寿」そのものだ。

室井さんとピアノとの出合いは6歳。
ちょうど大正から昭和へ変わったころだった。戦時下にソリストとしてデビューし、35歳でクラシックの本場・ヨーロッパへ。ドイツで出版された『世界150人のピアニスト』で紹介される演奏家でもある。

ピアノ一筋に生きてきた室井さんは、「ピアノ以外はケ・セラ・セラよ」

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