今年で10年「ふるさと納税」よくわかる2018年の最新事情
「1万円で15キロもらえたお米が10キロになったり、お肉の量が減ってしまったりしたこともあって、それまで頼んだことのなかった北海道のアイスクリームを選んだら、量は多いし、びっくりするほどおいしかった!魅力的な返礼品はまだまだあるんですね」
こう驚くのは、5年間ふるさと納税を続けている東京都在住の主婦・中塚幸代さん(46)。故郷や応援したい地方に寄付ができるふるさと納税は、実質自己負担2,000円で税金対策になり、返礼品をもらえるとあって活用しないと損!とはいえ、’17年4月に総務省が豪華な返礼品を控えるよう“お達し”を出したことで、返礼品の還元率が寄付額の3割以下に制限され、パソコンや自転車などの高額商品、金銭類似性が高い商品券やプリペイドカードなどがNGに。
「確かに一部で変更はありましたが、より使いやすく、魅力は依然高まっています。昨年4月から大きく変わったのは、自治体側が税金の使い道をより明確にするようになったこと。返礼品もこれまでのようにお得感だけでなく、地域の魅力をアピールするものを増やしたり、寄付者目線になっていたりするんです」
そう教えてくれたのは、日本最大級のふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を企画運営するトラストバンクの宗形深さんと田中絵里香さん。’08年4月にふるさと納税がスタートして、ちょうど10年。
返礼品の還元率が3割以下に制限されてから、“お得感”が減ったかといえば、実はそうでもないらしい。冒頭の中塚さんは「その地域では安くても、都会では手に入れにくかったり、高くついたりするものって多いですよね。
送料を考えても、ネットで買うより断然お得です」と、返礼品の魅力を語る。
つい還元率やボリュームばかりを気にして、返礼品を選びがちだが、“地域流通品”や希少価値のある“名産品”が、直接、送られてくるのは、確かにかなりお得!
「全国流通に乗らないブランド米やフルーツが、地域の魅力を伝えるための返礼品として、数多く出ています。また、その地域まで出かけないと食べられない郷土料理が、加工されて返礼品となっていることも。『なかなか手に入らないものを見つける楽しさにハマった』という声を、最近よく聞くようになりました」(田中さん)
「魚が丸ごと届いてもさばけず困った」「量が多すぎて使いづらかった」といった寄付者からの声を反映するべく、自治体側も工夫を重ねている。小分けタイプやレシピ付きなど、使いやすい返礼品が増加中なのが、その証しだ。
「岩手県北上市には野菜セットにシールを付けたユニークな返礼品があります。これは『子どもたちに野菜を好きになってほしい』という地域の生産者の思いから。ふるさと納税を通して、生産者は直接メッセージを届けられる。
作っている人の思いも一緒に受け取れるのが、返礼品の魅力となっています」(宗形さん)
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