16万円負担増も! 全国で頻発する介護認定“格下げ”の阿鼻叫喚
だが、「要支援2」に格下げされると月額10万4,730円(同1万473円)と半額以下になる。
もし、この女性が格下げ前と同じサービスを受けようとした場合、差額の約16万円を全額負担しなければならない。金銭的な余裕がない場合、これまで受けていた介護サービス(生活援助、身体介助など)が利用できなくなったり、回数を減らさざるをえない。利用者はもとより、家族にも負担がのしかかるのである。
東海エリアの介護事業所の責任者は次のように語る。
「格下げにより、施設を退所させられた男性は、自宅での介護を余儀なくされました。その結果、同居する娘さんが離職してお父さんの介護をすることに……。結局、格下げのシワ寄せは家族に降りかかるのです」