「とても意義ある活動」高円宮妃久子さまが「国境なき子どもたち」に送られたお言葉
そうして記者に向き直られてこう話された。
「皆さんは、とても意義ある素晴らしい活動をされているなと思います。(子どもたちは)ただ単に自分たちを考えてくれる、自分たちに目を向けてくれる、忘れないでいてくれる人たちが欲しいのだと、つくづく思います。どんどん応援してあげてください」
久子さまは’07年5月から毎回のように、「国境なき子どもたち」主催の写真展に足を運ばれている。そのたびに、写真を通して出会うストリートチルドレンや、難民の子どもたちのまなざしに深い感銘を受けていると、祝辞のなかで述べられた。
「国境なき子どもたち」は、国際的な医療・人道援助を目的とした非政府組織「国境なき医師団」の日本支部から派生し、独立した認定NPO法人だ。’97年の発足以来、この20年で15の国と地域で、延べ8万人以上の子どもたちに生活の場や教育の機会を与え、職業訓練を行うなどして、その自立を助けている。
特徴的なのは、支援の手が最も届きにくい15歳以上の青少年を主な対象としていること。
人身売買の被害に遭ったり、自然災害、紛争などで親を亡くし、路上生活を余儀なくされた子どもたちに手を差し伸べている。