くらし情報『スピードスケート高木美帆 姉・菜那に初めて「勝ちたい」と思った瞬間』

スピードスケート高木美帆 姉・菜那に初めて「勝ちたい」と思った瞬間

いい滑りをしっかり実践しようということだけ考えて、滑れる子です。だから、嫉妬心をむき出しにする姉に対しても、美帆は、『どうと思ったことは一度もない』と、言う。それが正直な気持ちだったのでしょう」(東出監督)

高校時代の美帆は、国内では敵なし。世界ジュニアでも2連覇を達成している。そして’13年12月、ソチ五輪の代表選考会が開かれた。美帆は大学1年生。しかし、周囲の期待をよそに、競技で結果を出せなかった。それでも、代表選手に選ばれる可能性はゼロではなかったが--。


五輪代表を発表する会議室で、名前を呼ばれたのは、菜那の方だった。美帆の名前は呼ばれなかった。東出監督はテレビでその様子を見ていた。

「菜那が、代表に選出された挨拶をするために、美帆の横を通り過ぎたときでした。美帆がすごい顔で姉を見上げたんです。これまで見せたことのない、ライバルを見つめる顔でした。あのとき美帆は『こいつに勝ちたい』と、初めて思ったんじゃないですかね」(東出監督)

そのころの自分を振り返り、美帆は「いちばん近くで競技を続けてきた姉の“五輪に出たい”という強い思いに、気持ちの差は行動にも表れるんじゃないかと、自分の甘さを省みた」

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