ジャンプ伊藤有希が明かす「高梨沙羅との10年ライバル関係」
(写真:アフロ)
開幕直前の平昌五輪。今大会でも、要注目のヒロイン候補がたくさんいる。彼女たちが世界でトップをうかがう選手になるまでには、お互いを高め合う相手が欠かせなかった。その関係性はさまざまだが、本番では、アスリートのライバル物語が新たに生まれることだろう――。
「小学生のころ、初めて見た沙羅ちゃん……いえ、高梨選手の印象は、鮮明に覚えています。私も含めて女子のジャンプの飛び出しって、男子に比べて『もさ~っ』というか、動きが遅いんですが、彼女は男子のように『バンッ』と一発で飛び出すことができていたのが、印象的でした」
その驚きを昨日のことのように、目を見開いて振り返るのは、平昌五輪スキージャンプ女子日本代表・伊藤有希(23・土屋ホーム所属)。技術の要といわれるテレマーク(両足を前後させて着地する姿勢)は“世界一美しい”と称され、伊藤はいまや世界の強豪からも注目される存在なのだ。
しかし現在までの実績において、伊藤の上に位置しているのが、言わずと知れた女子日本代表・高梨沙羅(21)。