なぜカビは冬の部屋が好きなのか…窓&寝室で大爆発中!
「カビが増殖するには『温度』『水分』『栄養』の3つの条件が必要です。温度は20〜30度がカビにとっては最適。かつては冬場に低かった室内の温度が、最近では高くなっています。住居の機密性が上がり部屋が暖かくなったことで、結露もしやすくなりました」
結露は、屋外と室内の温度差で発生する。空気は高い温度のときほど多く水蒸気を含むことができる。部屋と外の温度差が高いほど暖まった空気が窓付近で冷やされ、空気中の水分が結露するのだ。
「家のなかに結露する箇所があれば、できるだけ頻繁に拭き取ることが大切です。カビが定着し、根を張るまでは数カ月かかります。
つまり、その間に水分や定着する前のカビを除去できれば発生しません。サッシのゴムには、水分や栄養がたまりやすいため、パッキンの水滴までしっかり拭き取りましょう。カビにはエタノール除菌が有効ですが、一度黒くなったゴムには浸透しづらく、また、カビは死滅しても色が消えません。市販のカビ除去剤で黒ずみが白くなったように見えるのは漂白効果。一度生えたところはカビがすみやすい場所なので、注意して対策しましょう」
結露の発生する窓のそばは、当然湿度が高くなる。