麻木久仁子支えた「ママには恋愛相談はしない」愛娘の優しさ
「よく言えば、頑張り屋、完璧主義。だけど、つまりはゆとりのなさだったんです」
そう語るのは、タレントの麻木久仁子(55)。乳がんの手術を受けたのは’12年のこと。それから5年がたった昨年10月、治療に一区切りついたことを発表した。がん罹患の2年前には、脳梗塞を発症していたことも明かしている。
麻木といえば、知性派のイメージと親しみやすいキャラクターを兼ね備え、これまでクイズやバラエティ番組で活躍してきた。加えて近年は、講演会を中心に、自身の闘病経験や検診の大切さを伝える活動を行い、予後について語る機会も多い。初の料理エッセイ本『ゆらいだら、薬膳』(光文社)では、毎日作りやすい薬膳レシピのほか、導き出した“生きやすい生き方”についても紹介している。
麻木は、’83年に芸能界デビュー。初仕事は、その年に開業したディズニーランドのテレビCMだった。が、以降はなかなか芽が出ず、ようやく情報番組の司会やクイズ番組などに出演するようになったのは、20代後半のこと。つかんだチャンスを逃すまいと、30代、40代は仕事に邁進した。