くらし情報『家事は待ったなし……主夫の鬱からの脱出法(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)』

家事は待ったなし……主夫の鬱からの脱出法(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)

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ちょっと人生に疲れてしまいました(笑)。シングルファザー生活も5年目に突入しましたが、どうやら疲れがマックスに達したようです。最近、階段を踏み外してしまい、全身あざだらけになって、3日くらい頭がぼんやりしていました。でも、家事は待ったなし。休むこともできず、洗濯機の前で思わず、「きつい!もうやだ。仕事が手につかない、自由がほしい、逃げたい」と叫んで、座り込んでしまい、もしかしたら、鬱なのかも、と実感した次第です。こういう経験、おありですか?

フランスは暗いので、冬はとくに憂鬱になります。会社勤めじゃないので、主夫は気を付けないとなりませんね。
買い物くらいしか外出する機会もありませんし。これでは鬱になってもおかしくありません。そこで、自分を励ますための技を開発しようと思いました。今日は私が考えました鬱からの脱出法を紹介したいと思います。

1、とりあえず外に出て青空を見上げる。人間にも光合成が必要です。2、大声で歌を歌う。歌にはエネルギーがありますから大いに歌ってください。
3、我慢せず、はばかることなく号泣する。泣いて吐き出すのです。すっきりしますよ。

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