3項目で当てはまる人は要注意「運転免許返納チェックシート15」
15項目中、3項目以上チェックが入った場合は要注意。7項目以上該当する人は、専門医の受診をお勧めします」(浦上教授・以下同)
浦上教授が、ぜひ運転者の家族にも注意してもらいたいと語るのが(10)だ。
「車庫入れのミスは“視空間認知機能(目から入った情報のうち、物の位置や向きを認識する能力)”と呼ばれる能力の低下で起こります。自分のクルマと車庫の位置関係がわかっていないと、うまく駐車できない。たとえば自宅の車庫など、慣れた場所でクルマを壁にぶつけたり、こすったりするようになったら注意が必要です。クルマに傷やへこみがないか?ふだんから家族が確認しましょう」
【3】と【11】にあてはまる人も、“視空間認知障害”の可能性があるので気をつけてほしい。
「認知症になった人は、自分が忘れているということを忘れてしまう。そのため自分が危険運転をしているということも忘れたり、気づいていないことがあるので、家族のチェックも重要です。
高齢者だから必ず事故を起こすわけではありません。早期にMCIの兆候に気づき、予防する。そして能力の低下に応じた安全運転を心がけることで、長く運転を続けることもできるんです」