くらし情報『健康的住まいのため…大学教授語る「断熱リフォーム」の利点』

健康的住まいのため…大学教授語る「断熱リフォーム」の利点

どうせ数十万円から100万円単位までのお金がかかるのなら、キッチンやバスルームといった、見た目にわかりやすい箇所を最新のものに替えたくなるが、健康のことを考えるなら、まず優先すべきは断熱工事だという。

「日本の場合、冬季の死因は心筋梗塞、脳卒中、肺炎などが6割を占めていて、部屋の寒さが大きな要因になっています。意外に思うかもしれませんが、寒冷な北海道や東北では死亡率が低く、温暖な県のほうが高いというデータがあります。理由は、寒冷地ほど住まいの断熱化が行き届いているからなのです」

こう語るのは慶応義塾大学の伊香賀俊治教授。住宅の断熱化と居住者の健康の関係についての第一人者だ。ヨーロッパでも同様のデータがあり、北欧諸国では冬の死亡率が低く、温暖なポルトガルなどが高い値となっているそうだ。

このように住宅の高断熱化は、予防医学の見地から欠かせない要素として海外では以前から注目されていたが、日本では断熱に対する意識はまだまだ低い。

「寒い家が健康に及ぼす悪影響は、日本ではほとんど知られていませんが、イギリスでは寒さによる健康リスクが重視され、居間は21度、寝室は18度以上に室温を保つよう義務づけられています」

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