くらし情報『家庭内事故死の3大要因「転落」を防ぐ10万円の使い方』

家庭内事故死の3大要因「転落」を防ぐ10万円の使い方

 

そう教えてくれたのは、来院診療のほか、おもに家庭内(病院以外)で死亡した人の検視を、警察署の依頼で10年以上にわたって行ってきた愛知県春日井市「田島クリニック」の院長で医学博士の田島正孝さん。ネジなどで取り付ける手すりは、ホームセンターなどで安価に売っているが、強度にも注意を払ったほうがいい。つかまって外れたら、それこそ大ケガにつながりかねない。

「工務店などに依頼すべきです。材料、大工さんの日当などを合わせても10万円くらい。それで安全・安心が得られるのであれば、高い買い物ではないでしょう」(前出・井上さん)

また、生活習慣の見直しも不可欠だという。

「洗濯カゴを抱えての階段の上り下りは、大変危険です。私は高齢の母のため、物干しの位置をベランダから庭先に変えました。
また、花粉やPM2.5対策なども兼ねて、浴室乾燥や乾燥機付き洗濯機に切り替える手もあります。そもそも、階段の上り下りの機会を減らすに越したことはない。1階にトイレがあるのであれば、セキュリティ対策や耐震対策をしたうえで、1階での寝起きを高齢の方にはお勧めします」

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