くらし情報『イスラム料理×豚肉!?「掟破りのクスクス」(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)』

イスラム料理×豚肉!?「掟破りのクスクス」(辻仁成「ムスコ飯」エッセイ)

2018年4月3日 17:00
 

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ご縁というのはすごいですね。人生というものはどんどん人が入れ替わっていきます。誰がシナリオを書いているのだろうと思うほど絶妙なタイミングで出会いが巡ってくる。突如現れたように思いがちですが、そうではありません。人生を積み重ねていく中で縁が縁を呼び込み、新しい出会いを連れてくるのです。出ていく人、やって来る人、この繰り返しの中でご縁という円は大きく育っていきます。良縁に巡り合うためには一生懸命生きることが大事。そして、縁を逃さないようにしっかり周囲を見渡すことも大事でしょう。それが本当のご縁かそうでないものかを見極める力も必要になってきます。

良縁を招けるかどうかは、その人の生き方にかかっているのです。人間の一生というものはこのご縁によって出来ていると言っても過言じゃありません。災いを連れてくるご縁もあります。でも、それはそれで無駄ではない。ちゃんと意味があるのです。なぜそうなったのかを考えてみると、自分の至らなさや良くない面も見えてきます。人は自分を映す鏡ですからね、自分が変われば出会う人も変わるのです。幸せを連れてくるご縁を逃さないために、私たちは謙虚に誠実に、つねに心を開いておく必要があるでしょう。

私は自分や息子に毎日言い聞かせています。ご縁を見逃しちゃいけない。そのためには前を向いて、できれば笑顔で、恐れず、寛大に、そして堂々としていなさい、と。

さて、今日の料理とまいりましょう。題して「掟破りのクスクス」をご紹介します。クスクスはもともとイスラム圏の料理。ですので、ラム肉や鶏肉と一緒に食べるのが一般的です。イスラム教徒の皆さんは豚肉を食べません。宗教上の理由だから当然ですが、豚肉のクスクスはどんなだろうと思って作ってみたら、これがとっても美味しかったのでレシピにしてみました。面倒くさい工程を出来るだけカットし、日本の煮物料理的な感覚で仕上げました。

スープ材料:豚肉300g、玉ねぎ1個、にんじん小2本、じゃがいも3個、かぶ大2個、ポワロー(長ねぎ)1本、トマト水煮缶1缶、サラダ油適量、鷹の爪1本、クミン少々、ウコン小さじ1、パプリカパウダー小さじ1、トマトペースト大さじ1、固形ブイヨン1個、醤油大さじ1、みりん大さじ1、塩・こしょう適量。 

クスクス材料:クスクス2カップ、オリーブオイル大さじ1、塩少々。

まず、水煮缶のトマトを小さめに細かく切り、その他の野菜は一口大に切っておく。煮込み鍋にサラダ油をひき、一口大に切った豚肉を強火で焼いていく。豚肉に焼き色がしっかりついたら、中火にする。そこに、種を取り除いて細かく切った鷹の爪、クミン、ウコン、パプリカパウダー、トマトペーストを加え、豚肉とよく絡ませる。続いて野菜を加え、ひたひたになるまで水800ml(分量外)を入れ、ブイヨン、醤油、みりんも加えて煮込む。途中でアクが出てきたら取り除き、1時間ほど煮込んで野菜がやわらかくなったら最後に塩・こしょうで味を調え、スープの完成。

次はクスクスです。フライパンに水2カップ(分量外)を入れ、沸騰したら塩少々を加え、市販のクスクスを加えます。火を止めてダマにならないよう木べらで2分くらいかき混ぜ、オリーブオイルを加え、よくなじんできたらクスクスの完成。

お皿にクスクスを盛り、ここに先のスープをたっぷりかけて出来上がり。お好みでアリッサ(分量外)を添えても美味しいです。アリッサは韓国のビビンバに入れるコチュジャンのような役割で、辛さを調整できます。

もう春ですが、まだまだ寒い日が続きますね。これを食べれば、体の内側からホクホク温かくなりますよ。

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