『渡る世間』女優・中田喜子語る「DIYで変わった私の人生」
カーテンに別の生地を付け足して雰囲気を変えてみたりと、試行錯誤しながら、いろいろなことにチャレンジしていった。
「30代に入ると、家の壁の左官までやってしまいました(笑)。一軒家の壁をすべて塗ったんです!それも、もちろん我流。東急ハンズやメーカーに電話でやり方を聞いて、2週間ほどで仕上げました」
DIYの魅力は、「こんなに変わった、こんなに素敵になったという達成感」だと中田さん。
「ある程度の年齢になると、感動や達成感ってなかなか味わいにくくなりますよね。おウチもキレイになりますし、この布をどこにどうやって使おうかなんて考えていると、ワクワクします。だから、私の家には問屋で仕入れた布のストックがたくさんあるんですよ」
若いころの中田さんは、仕事とプライベートの切り替えが下手だったという。
「でも、DIYをするようになってからは、オン・オフをうまく切り替えられるように。
あと、もっと上手に仕上げたいという気持ちから、作業の手順を事前に整理し、緻密に作業をするようにもなりました。そうした行動や思考の変化は、仕事にもプラスになりましたね」