明るいのか物騒なのか…メキシコでの生活描いた漫画が話題
(C)原作:曽根タマラ/作画:モイライ・KADOKAWA
『お笑い』→『海外ドラマ』→『マンガ』→『ラジオ』の4ジャンルを週替わりで、そのスペシャリストが“最推し番組”を指南する『今週の萌えガタリ』。今週は『マンガ』ということで、幼いころからマンガ好きな、歌人・小説家の加藤千恵さんが最推しマンガを紹介!
【最推しマンガ】『メキシコでアミーゴ!』原作:曽根タマラ/作画:モイライ・KADOKAWA
メキシコという国名を言われて、すぐに連想するものはなんだろうか。タコス。サボテン。テキーラ。
名物のあとで浮かぶのは、少々物騒なイメージではないだろうか。日本で報道されるメキシコに関するニュースには、マフィアや麻薬といった単語が頻出するように感じられる。実際、検索サイトでメキシコについて調べようとすると、予測変換で、メキシコのあとに、治安という言葉が登場した。
治安が悪そうというのが、率直な感想だろう。
本書はエッセイマンガであり、冒頭と巻末を除けば、四コママンガで構成されている。主人公はメキシコで暮らすタマラという女性。とはいえ彼女は日本人だ(おそらく名前はペンネーム)。大学でスペイン語を勉強していた彼女は、メキシコに留学することとなり、それをきっかけに、現在はメキシコで仕事をして生活している。
描かれるのは、メキシコでの日常の風景や、メキシコの人々の姿だ。
そこにはマフィアも麻薬も登場しない。日本文化に興味を持っているダニーや、ダニーの弟で日本のアニメを好むオタクのアレイといった人々だったり、安い値段で乗れる地下鉄だったり、一面にコーラが並ぶスーパーマーケットといった、親しみやすそうな存在のものが多く出てくる。
四コマということもあり、とにかく読みやすい。ふふっと小さく笑いをこぼすうち、自分のイメージしていたメキシコの姿が、どんどん変形していくのを感じる。
この本の中で特に素晴らしいと感じたのは、巻末のエピソードマンガだ。主人公は遺跡観光の帰り道の車の中で、リュックを盗まれ、中のカードを利用されるなどの被害に遭い、厄介な思いをする。
おそらく、このエピソードを入れないという選択肢もあったはずだ。それまでに紹介してきた、楽しく明るいメキシコの姿だけでも、充分におもしろく、作品として完成している。
それでも作者はあえて収録した。自分の知っているメキシコの姿を、正直に伝えようという意思のもとに。
さりげない行動のようでいて、とても勇気ある姿勢だ。だからこそ、他の部分で描かれる、魅力的なメキシコの姿が、よりいっそう真実味を帯びて、温度を持つ。
どんなものも一部分だけを見て判断することはできないと知っているはずなのに、つい自分のかたよった知識だけで、全体を決めつけてしまいがちだ。そうした普段の行動を反省し、同時に、広い視野を持たなければいけないと気づかされた。
日本からだと飛行機で半日以上かかることもあり、なかなか簡単には行けない場所だけれど、この本を読むことによって、メキシコとの距離は以前よりも近いものに感じられる。いつか自分の目で、実際に確かめてみたい。
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