明るいのか物騒なのか…メキシコでの生活描いた漫画が話題
それまでに紹介してきた、楽しく明るいメキシコの姿だけでも、充分におもしろく、作品として完成している。
それでも作者はあえて収録した。自分の知っているメキシコの姿を、正直に伝えようという意思のもとに。さりげない行動のようでいて、とても勇気ある姿勢だ。だからこそ、他の部分で描かれる、魅力的なメキシコの姿が、よりいっそう真実味を帯びて、温度を持つ。
どんなものも一部分だけを見て判断することはできないと知っているはずなのに、つい自分のかたよった知識だけで、全体を決めつけてしまいがちだ。そうした普段の行動を反省し、同時に、広い視野を持たなければいけないと気づかされた。
日本からだと飛行機で半日以上かかることもあり、なかなか簡単には行けない場所だけれど、この本を読むことによって、メキシコとの距離は以前よりも近いものに感じられる。
いつか自分の目で、実際に確かめてみたい。
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