2018年5月15日 00:00
渡哲也 酸素吸入器つけ寿司店へ…療養支える“生涯俳優の決意”
いまにも雨が降りだしそうな曇天の下、東京の下町にある商店街の理容室に、一台の車が止まった。開いたドアから現れたのは、俳優・渡哲也(76)。運転手に支えられるようにして、理容室に入っていく渡は右手で紺色のバッグを持っており、その中から半透明のチューブが彼の鼻へと伸びていた。
本誌が渡を理容室で目撃したのは5月上旬だったが、実はそれに先だち、編集部にはある広告代理店関係者からこんな証言がもたらされていたのだ。
「4月に東京都心の寿司店で、渡さんをお見かけしました。私が驚いたのは、渡さんが以前より痩せていたことと、酸素吸入器を鼻につけたまま、ご来店したことでした」
渡が’65年に映画で宍戸錠(84)とW主演という形でデビューして以来、すでに半世紀以上がたつ。ずっとスター街道を歩んできた彼だが、幾度も病魔に襲われている。映画関係者は言う。
「’91年には直腸がんが発見されました。さらに’15年に、急性心筋梗塞で手術を受けています。肺気腫やぜんそくといった持病もあるため、いまは自宅療養を続けています」
昨年秋に女優・吉永小百合(72)