『スーパーマン』のマーゴット・キダーが死去 成功の裏にあった双極性障害との戦い
1979年の第51回アカデミー賞授賞式でクリストファー・リーヴと
(写真:AP/アフロ)
映画『スーパーマン』でヒロインのロイス・レイン役を務めたマーゴット・キダーが69歳で死去した。
キダーは1948年カナダ生まれ。1960年から女優として活動を始め、1978年の『スーパーマン』で世界的にその名を知られるようになった。クリストファー・リーヴ主演の『スーパーマン』4部作全てに出演し、キャリア面では大きな成功を収めるが、私生活は試練の連続だった。
1988年に双極性障害であると診断されるも、医師の診断を疑い症状を抑えるリチウムの服用を拒否。後年、キダーはPEOOLE誌のインタビューで「躁状態にある人に、自分は間違っているとシンジさせるのは本当に難しいのよ。睡眠欲が全くなくなって、頭の中はいろいろな考えでいっぱいになるの」と当時を振り返っている。
1996年、コンピュータウイルスによってマシンのデータが消えるというアクシデントが起こる。
キダーはコンピュータのスペシャリストに会うためにロサンゼルスへ飛び、空港ではすれ違う人々に「あんたたちが私を見てるのはわかってるんだ!」