知らないうちに加害者に?「オバハラ」しないための鉄則
ハラスメントによる失脚者が続出中の国、ニッポン。「生きづらい世の中になった」なんて思っているそこのアナタも、“加害者”になっている可能性が……!?
「たとえ親切心から言ったことでも、相手がイヤだと思えば、それはハラスメント。この事実に気づかない人が、実は中高年の女性に多いのです」
そう語るのは『高学歴モンスター一流大学卒の迷惑な人たち』『嫉妬をとめられない人』(ともに小学館新書)などの著書がある、精神科医の片田珠美先生だ。長年の臨床経験にもとづき、現代人が抱える心の問題を分析している。
想像力の欠けている中高年女性のハラスメント=「オバサンハラスメント」、略してオバハラをしてしまうのは、心の奥底に潜んでいる“毒”が原因だと片田先生は指摘する。その“毒”は、(1)欲求不満、(2)羨望、(3)他人の不幸は蜜の味、の3つに大きく分けられるという。
私たちがこのハラスメントに陥る背景には、社会の大きな変化がある。現代は、女性が抑圧されていた社会から、女性が活躍する社会へと移り変わる過渡期。
新しい価値観の中で生きる若い世代に、中高年のわれわれが羨望の感情を抱くため、オバハラが発生するという構造だ。
とはいえ、「何を言ったらハラスメントかなんて、わかんないわよ!」という人も多いはず。そこで「オバハラ加害者」にならないための3つのポイントを片田先生に聞いた。
【1】自分を見つめ直す
「欲求不満」「羨望」「他人の不幸は蜜の味」の3つの心の中を観察してみよう。
「かつて“若くてキレイな自分”を誇りに思っていた女性ほど、加齢を受け入れにくい傾向にあります。つねに自分の心がどのような状態にあるかを確認することが大切です」(片田先生・以下同)
【2】ささやかな幸せを探す
朝食がうまくできた、鉢植えが花をつけた、好きな友達に会えたなど、幸せは毎日の生活の中にあるもの。自分が幸せに暮らしていれば、他人を妬む感情は自然と薄らぐ。
「インスタグラムやフェイスブックなどのSNSには、リア充や幸せ自慢ばかりが並んでいます。
そんな“よそいきの幸せ”に惑わされてはいけません。他人をたたいておとしめたからといって、自分の幸福度が上がるわけではないのです。そのような発言をしていれば周囲から嫌われ、むしろ幸福度は下がります」
【3】適度な距離感を保つ
離婚やひきこもりなど「知り合いの不幸な噂」を聞いたら、人前ではなるべく触れないようにしよう。
「好奇心から不用意にプライベートに立ち入り、相手を怒らせれば、自分が攻撃される可能性も。『ご主人、お元気ですか?』なども不用意に聞くべきではありません。女をつくって出ていった、大企業にリストラされたなんてことも、昨今はよくある話です」
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