テイラー・スウィフトのEarth,Wind&Fireのカバー曲、作詞家が酷評
20日のビルボード・ミュージック・アワードでは
「トップ女性アーティスト賞」と「トップ・セールス・アルバム賞」の二冠に
(写真:ロイター/アフロ)
Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー、以下EWF)の代表曲といえば「September(セプテンバー)」だ。思わず踊り出しそうになるダンスミュージックの金字塔だが、テイラー・スウィフトがこれをカバーし、大不評を買っている。
バンジョーが奏でるのんびりとしたアコースティックな旋律が印象的なカバーバージョンは、4月12日のリリース直後から「オリジナル曲の素晴らしさが台無しにされている」とファンの総攻撃を受けていた。そして、ここに来てEWFのモーリス・ホワイト、アル・マッケイと共にこの名曲の作詞を手がけたアリー・ウィリスが、カバーバージョンを酷評するに至った。
ウィリスは18日(現地時間)、米デトロイトでの音楽イベントに登場。トークタイムでこう切り出した。
「同じ日にシリアではいろんなことがあったし、FBIがマイケル・コーエン(トランプ大統領の弁護士)のオフィスを捜索したりしたけど、最悪の出来事といえば、テイラー・スウィフトの『セプテンバー』がTwitterのトップトレンドに踊り出て、スカッシュボールみたいに意見の応酬があったことよね」
ウィリスは、テイラー・スウィフトが「セプテンバー」をカバーするということを、リリースの数時間前に知ったという。
「Do you remember (きみは覚えているかい?)
the 21st night of September?(9月21日の夜のことを)」
という冒頭の歌詞を、スウィフトは「the 28th night of September」に変更したことに不快感を覚えながらも、宣伝担当に“強要”されたため、ウィリスはカバーバージョンを褒め称えるコメントを発表。
これが原因で、Twitterではスウィフトのみならずウィリスにも批判が集まっていた。
「実際、私はそこまで彼女がひどい仕事をしたとは思ってないのよ。そうね、ビン1本分のバリウムを飲んだカメがヒマワリの下で居眠りしてるような無気力感を覚えたぐらいよ。平屋のモーテルみたいな作りだなあとも感じた。まあでも、あの子は誰も殺してない。誰の足も轢いてないでしょ。彼女はただ、史上最も元気で、最もハッピーなこの有名な曲を、すごく静かで退屈な何かに作り替えただけ」
そう皮肉たっぷりに新生「セプテンバー」の感想を述べたウィリスは、来月ソングライターの殿堂入りが決まっている。
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