胸をグッとつかまれる!小説家を描くマンガ『ものするひと』
(C)オカヤイヅミ/KADOKAWA
『お笑い』→『海外ドラマ』→『マンガ』→『ラジオ』の4ジャンルを週替わりで、そのスペシャリストが“最推し番組”を指南する『今週の萌えガタリ』。今週は『マンガ』ということで、幼いころからマンガ好きな、歌人・小説家の加藤千恵さんが最推しマンガを紹介!
【最推しマンガ】『ものするひと』オカヤイヅミ著・KADOKAWA
仕事以外の場で知り合った方に、職業が小説家であることを伝えると、たいていの場合、少し驚かれる。確かにこの仕事をしているから多くの小説家の知り合いがいるものの、普段の生活において、あまり出会ったことのない職業である。
『ものするひと』は、そんな「小説家」が主人公のマンガだ。杉浦紺、三十歳、男性。純文学の賞をとってデビューした彼は、警備のアルバイトをしながら、小説を考えたり書いたりする日々を過ごしている。
第一話は、彼を含む数名で「たほいや」をするシーンがメインだ。「たほいや」というのは、実際にある遊びで、言葉を使ったものだ。