もっとも美しい人間の青年と恋に落ちた月の女神。彼が老いて死ぬ前に永遠の眠りにつかせ、毎夜……【恋人たちの石 ムーンストーン】
神話とムーンストーン
月を象徴し、そのエネルギーを持つといわれるムーンストーン。ムーンストーンはその昔、「セレニテス」という名で呼ばれていました。セレニテスは、古代ギリシャの月の女神「セレネ」に由来するといわれています。
ムーンストーンは「愛を伝える石」、「恋人たちの石」とも呼ばれますが、そのルーツは月の女神セレネの物語に起源を発しています。
※イメージ
セレネは、あるとき人間の中でもっとも美しい青年と噂されるエンデュミオンを見て一目で恋に落ちます。セレネは彼が眠っている間にそばに寄り、そっと口づけをして自分の恋人としました。しかし、人間であるエンデュミオンが老いて死ぬ運命にあることを不安に思ったセレネは、あるとき、山の洞窟でエンデュミオンに死も老いもない永遠の眠りにつかせました。
そして、セレネは毎夜天からその枕元に降りてきて、眠るエンデュミオンに優しく口づけをしたそうです。この神話から、セレネは恋人たちを守護する女神となりました。
※本記事は、『【マイナビ文庫】パワーストーン事典』(著:早矢/CR&LF研究所、マイナビ出版刊)より抜粋・再編集して作成しました。
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