切り落とされた怪物メデューサの首から滴り落ちた、おびただしい量の血が生み出した【真っ赤な海の宝石】

神話とコーラル

メデューサはギリシャ神話に登場する、蛇の髪の毛を持つ女の怪物です。彼女は恐ろしい形相をしていて、覗き込んだものは動物でも植物でも石になってしまうという力を持って恐れられていました。
あるとき、英雄ペルセウスはその怪物を退治するように申しつけられ、メデューサの住処に忍び込み、彼女が眠っている間にその首を切り落としてそこを立ち去ります。



※イメージ

ペルセウスが退治したメデューサの首を持って地中海の上を飛んでいるときに、海に滴り落ちたおびただしい量の血が海草にかかって石になり、真っ赤なコーラル（珊瑚）が誕生したといわれます。

この神話のようにコーラルは生命エネルギーの象徴である血や海のパワーと結びつけられ、生命力を高めると同時に、悪霊を退治して持ち主を危険から守るパワフルな石として、古くから世界各国で利用されてきました。

※本記事は、『【マイナビ文庫】パワーストーン事典』（著：早矢／CR&LF研究所、マイナビ出版刊）より抜粋・再編集して作成しました。

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