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「子どもと泣きながらごはんを作っていた」。一度は料理が嫌いになったママが料理家になるまで

マイナビ子育て

「手間をかけてでも、おいしいものを食べたい」が育児で一変!

「子どもと泣きながらごはんを作っていた」。一度は料理が嫌いになったママが料理家になるまで


――あこさんは小学生の頃からキッチンに立っていたそうですね。

あこさん(以下、あこ)子どもの頃から食べることが大好きで。「自分でおいしいものを作って食べるためにも、キッチンに立つ!」という感じで、小学3~4年生の頃から自然に料理をするようになりました。最初は確か、簡単なチャーハンから始めました。

――大人になってからは作る料理も変わりましたか?

あこ大人になって、結婚してから子どもが生まれるまでは手の込んだ料理をよく作っていましたね。以前は料理に対して「手が込んでいる=おいしい、喜ばれる」というイメージがありました。小麦粉を炒るところからデミグラスソースを作ったり、お肉でいろいろな食材を巻いて衣をつけて揚げたり。今では考えられないほど手の込んだものを作っていました。
仕事が休みの日は「夜にこれを食べたいから」と昼から準備をしたことも。「おいしい」にたどり着くためにほとんど1日がかりでした。お店で食べておいしかった料理を再現したくて、何回も試作したこともあります。

――「おいしい」への熱量がすごいです!出産後は泣きながらごはんを作ったこともあるそうですが、どんな状況だったのでしょう?

あこ長男がはいはいで後追いするようになったときに、夕飯を作る時間になるとなぜかとてもグズグズして機嫌が悪くなって。泣いているから相手をしてあげたいけれど、ごはんも作らないといけない。それでイライラして、まだ言葉でやり取りができない長男に「もう!作らないと食べられないでしょう」と言ってしまったんです。そのあと「自分はなんてひどい母親なんだ」と泣きながらごはんを作ったことはよく覚えています。

――それはつらかったですね。
夕方は赤ちゃんがぐずりやすい時間でもありますよね。

あこそうですね。2人目の離乳食が始まったときもしんどい時期でした。離乳食と長男の幼児食と大人のごはんと、タイミングがバラバラで、一日中ごはんを作っているような状態になりました。料理をして、それからシンクにたまった洗い物をやっと片付けたと思ったら、また次のごはんを作らなきゃ、と。
本当に毎日ごはんのことばかり考えていたので、料理がストレスになってしまって……。そのときは本当に料理が嫌いでした。

「メイン料理をレンジで」!? 簡単レシピとの出会い

「子どもと泣きながらごはんを作っていた」。一度は料理が嫌いになったママが料理家になるまで


(イメージ写真)

――ごはん作りに追われていた時期に出会ったのが、簡単レシピだったんですね。


あこ何を作ろうかな、と検索をして偶然出てきたのが、電子レンジでメインのお肉料理を作るレシピでした。「メインが電子レンジでできるの!?」と革命的だったのを覚えています。メインをレンチンしている間に汁物を作れる。とにかく電子レンジを使えばボタン一つで放っておけるというのが自分の中で新しかったです。それまで食材は茹でたり、炒めたりして火を通すというイメージだったので。

――実際にレンジ調理でごはんを作ってみて、どうでしたか?

あこ焦げやふきこぼれを一切気にしないでほかのことに集中できるのがすごく楽でした。洗い物も減りますし。
それからは、ほかに何か簡単な方法がないか、いろいろ探しては試してみました。
今まで茹でていたものをレンチンでやってみようとか。下味冷凍のレシピを知ったときには、先に味付けをしておくのもすごくいいな、と思って。そこで、本来は焼いてから味付けをする料理で先に味付けをしたらどうかな、とか。

――そこで最初の「”おいしさ”の追求」と「簡単さ」が融合したのですね! 簡単レシピに出会ったのはいつ頃ですか?

あこ次男が離乳食の頃なので、5年ほど前です。

――ご自身でInstagramでレシピの発信を始めたのは2024年の2月からですね。どんなきっかけがあったのでしょうか?

あこ自分の中でいろいろなレシピができたタイミングで、「これを発信して誰かの役に立てたり、救いになれたりしたらいいな」との思いから始めました。それがいつかお仕事につながったらいいな、ちょっと挑戦してみようかな、という気持ちもありましたね。
以前は保育士をしていたのですが、保育士なのに自分の子どもたちと過ごす時間がなかなか取れないことがもどかしくて。
何か家でできる働き方はないかな、と探していた時期でもありました。

レシピ作りで大切にしたのは「忙しい日々の中で作れること」

「子どもと泣きながらごはんを作っていた」。一度は料理が嫌いになったママが料理家になるまで


Instagramでも大人気の「甘酢タルタルチキン」
――あこさんのレシピは、家にある材料で、3工程以内で作れるのが特徴ですね。これにこだわった理由は?

あこ自分がレシピを見る側だったときに、工程が多かったり、いつも使わないような材料が出てきたりすると、作るのを諦めていました。その経験から「短い時間で、家にあるもので、いつもの味付けでレパートリーが増えていくほうが、日々の忙しい中での料理ではいいのかな?」と。バリエーションがあることも時には大事ですけど、自分の家ではこの味付けにすれば家族が喜ぶような「定番」がいくつかあるといいな、と思いました。子育てや仕事に忙しいママやパパを救いたい、というのがベースにあるので、料理のハードルをなるべく下げるようにレシピを考えています。

――もう本当にその通りです……!! いつも家にあるものでレパートリーを広げたほうが作りやすいし、家族も安心して食べてくれますね。

あこInstagramでは「仕事から帰ってきてすぐ作れるのがありがたいです」とか、「冷蔵庫にちょうどあったもので作れちゃった」といったコメントをいただいて。
役に立てている感じがして、うれしいです。

――書籍『100万人が保存した! 家族に大好評なあこの簡単ごはん』(宝島社)の中でお気に入りのレシピを教えてください。

あこ表紙になっている「甘酢タルタルチキン」が一番のお気に入り。チキン南蛮を簡単バージョンにしたレシピです。チキン南蛮は大好物なのですが、作ったときにけっこう面倒くさいなと思ったんですね。鶏肉を揚げて、別鍋でタレを煮詰めて、絡めて……。だから、フライパンの中で全部やることにしました。鶏肉は揚げずに蒸し焼きにして、タルタルもゆで卵と調味料だけでOK。


――忙しい子育て中は揚げ物はなかなか難しいですよね。少ない工程と材料でできるのは新鮮でした。

あこそうですよね。Instagramに投稿してみたらすごく好評で、たくさん保存していただきました。自分が大好きなだけでなく、みなさんにも評価していただいたので思い入れがあります。

――ほかにお気に入りのレシピは?

あこさばにネギダレをかける「油淋さば(ユーリンさば)」も。うちの子たちはお肉が大好きで、魚がメインだと「なんだ、魚か~……」みたいな反応なんです(苦笑)。でも、この油淋さばは大ヒット!「また食べたい!」と、魚をリクエストされたのはこれが初めてでした。
「子どもと泣きながらごはんを作っていた」。一度は料理が嫌いになったママが料理家になるまで


テレビでも紹介!あこさん自信作の「油淋さば」

――どちらも手間がかかってそうなのに、時短、手間短できるなんて革命的です!作ってみたいです。

あこありがとうございます。ちなみに、油淋さばのタレは、いろいろな食材に合うんですよ! お肉やお魚だけでなく、厚揚げとかナスとか、サラダにもかけたり。その応用も書籍で紹介しています。このタレを覚えればいろいろな食材に合わせられるというのも、一つあると楽ですよね。タレの作り方を一つ覚えれば、レパートリーが5つぐらい増えるという感じで。

――応用がきくというのも、うれしいですね!料理上手になった気分です。

***

後編では、あこさんが時短レシピを作るようになってからの変化や、子育てについてうかがいます。

インタビュー後編を読む

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Instagramのフォロワー22万人超! 100万人が保存した「家族が喜ぶ」大人気レシピ186品を収録。いつもの材料・調味料で3工程以内でできるので料理のレパートリーが広がります。あこさんの「ごはん作り」を少しでもラクに、そして家族が笑顔でいられるようにとの思いが詰まった、キッチンに常備しておきたい一冊。

(取材・文:佐藤華奈子/マイナビ子育て編集部)

「子どもと泣きながらごはんを作っていた」。一度は料理が嫌いになったママが料理家になるまで
料理家あこ9歳、7歳、5歳の3兄弟の母。“作ることも食べることも楽しんで”をモットーに、身近な材料や調味料で作れる親しみやすい時短レシピを発信しています。なかでも「食材ひとつ!もんで焼くだけ」シリーズは、材料をもんで焼くだけの簡単さが魅力で、味付けを変えればバリエーションも豊富。見て楽しく、食べて美味しく、家族みんなが喜ぶおうちご飯は、幅広い世代に支持されています。→記事一覧へ

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