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勝間和代さん「収納スペースがあると全部”ゴミ箱”に」 家をゴミだらけにしないための習慣とは?

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掃除機は最新モデルを買わない! その理由は

勝間和代さん「収納スペースがあると全部”ゴミ箱”に」 家をゴミだらけにしないための習慣とは?


――家事の中でけっこうな割合を占めるのが「掃除」かと思いますが、新刊『勝間家電』によると勝間さんは「掃除機は最新モデルを買わない」のだそうですね。

勝間和代さん(以下、勝間)そうですね。まず掃除機って、性能差が結構あるんです。モーターや吸引力に差があるんですが、たとえば2024年の最上位モデルと2025年の最上位モデルを比べたら、2025年のほうがいいんです。その一方で、2025年の2、3番目のモデルと2024年の最上位モデルを比べたら、2024年の最上位モデルのほうが性能がいいんです。でも1世代前のモデルは在庫商品なので、だいたい相場は定価の4割引き~半額。ならば、1世代前の最上位モデルを買えばいいのでは? ということです。

――お得な買い方ですね!

勝間私はずっとルンバを使っているんですが、自分でゴミを捨てるのが面倒なので、自動ゴミ収集機能がついた機種がほしかったんです。
2019年は約11万円だったものが最新機種が出るタイミングで7万円で買えまして。しかも、ちょうど5万円のルンバに寿命が来ていたタイミングで「ルンバには5万円の価値がある」ことは知っていました。だから、7万円ならばと手が伸びたんです。11万円で買っても、私にとってその値段の価値を感じられるかどうかは、わからないので。

――たしかに……。ルンバの場合は掃除しやすい家づくりも大切かと思います。

勝間床に物を置かなければいいだけですよ。椅子やテーブルの下は通ってくれるし、セラミックファンヒーターや電気コードくらいならルンバが上手く避けながら掃除してくれます。
あと、うちは布団なんですが、布団にした大きな目的はルンバに掃除させるためなんです。ベッド時代は、何度ルンバをベッド下から救出したことか……。

――わかります。ベッドにいちいちもぐりこまなきゃいけないんですよね。

勝間だからベッドがイヤになっちゃったんですよ。ルンバからは話がそれますが、布団にしてから、ベッドだと億劫だったシーツや枕カバーの洗濯も頻繁にするようになりました。

――寝心地はいかがですか?

勝間そこは妥協せずに10万円クラスのマットレスを使えばとても快適で、まったく問題ありません。

10万円と9000円の掃除機がほぼ同スペック!?

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※写真はイメージ

――掃除といえば、『勝間家電』ではコード式掃除機を薦めています。


勝間だって、調べてみたら、ダイソンの約10万円のコードレス掃除機と私が持っているツインバードの9000円のコード式掃除機、ほぼ同スペックだったんですよ。

――ええーー!そのギャップはなんなのでしょう。

勝間バッテリーがすごく高いんですよ。

――そうなんですか。とはいえ、一度コードレスを体験するとコード式の面倒くささが際立ってしまいます。

勝間私はコードを繋ぎっぱなしにしていて、それじゃあちょっと見苦しいので観葉植物を置いて隠したりしています。コードレスはね、吸い込みが弱い上に充電時間がかかるしバッテリーも経年劣化するしで、だんだん掃除をしなくなるんです。

――確かに、充電に時間がかかるのは難点ですよね。


勝間コード式、ぜひ試してください。本当によく吸いますよ。たぶんみなさん、コード式といったら“昔の掃除機”を思い浮かべると思うんですが、今のコード式ってすごいんです。コードレスと比べると感動するほどですから。

余分な収納スペースがあると「ゴミ箱」に

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――これまでのお話を聞いていると、いろいろ試してたどり着いた勝間さんの言葉はとても説得力がありますね。『勝間家電』ではこうした掃除家電をはじめ、さまざまなガジェットやサービスで“効率”や“生産性を高める”“ムダをなくす”を追求しています。特に「使っていないものは資産ではなく負債」という考え方が印象的でした。

勝間この考えに至るには大きなきっかけがありまして。
2015年にAppleWatchを買ったんです。そうしたら、毎日5000歩しか歩いていないことに気がついて。8000歩が健康促進の目安だというのに、なぜこんなに歩いていないんだろうと考えると、家の中に歩くスペースがなかったんです。家の中の物が多くて。それで、「片付けようかな」というところから始まり、まずは自分が覚えていないものを全部捨てることにしたんです。「覚えていない=存在していない」ことと同じじゃないですか。
――たしかにそうですね。

勝間逆に、覚えているためには自分のコストを使わなければなりませんが、使わないのに自分のコストを使うなんて割に合わないですよね。
戸棚を開けた瞬間に「なんだっけこれ……?」を止めたいんですよ。

――そうした物を捨てる作業をどれくらいかけてやりましたか?

勝間2~3ヶ月ですね。その後は習慣化してこまめに捨てています。使わないコートや靴はだいぶ捨てました。そうやってキレイにしたら、生活が一変したんです。それに、昨年引っ越しして部屋の広さがそれまでの半分ほどになって。それで収納スペースがなくなったんですが、収納スペースってないに越したことはないんですよ。あると全部ゴミ箱になるんです。


――たしかに、「これはいつか使うからとっておく」などで詰め込んでしまいます……。

勝間入れたら記憶からなくなっちゃうし。だから収納扉は開けっぱなしにするか、数日に1回チェックするようにしてください。そして1年、つまり春夏秋冬使わなかったものは捨てたほうがいいです。

生活のムダを省けば「頭の良い子が育つ」環境が作れるかも

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――思い出の品はどうしていますか?

勝間自宅に置いても役に立たないけど捨てられないもの、子どものグッズや昔の著書はトランクルームを利用しています。そんな工夫はしていますが、この間、筋トレしたいと思って筋トレグッズを2つ買おうとしたら、娘から「お母さんそれ両方買って両方捨ててるよ」と言われまして(笑)。

――そんなこともあるんですね(笑)。

勝間それで買ったことのないものを買うことにしました(笑)。

――捨てて後悔したものはありますか?

勝間ポテトマッシャーくらいですね。使おうと思って「あ!捨てたんだ!」となりましたが、1000円で売ってたんですよ。それくらいの値段で取り戻せるのならば安いものです。

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――最後に、ムダを省くことは生活にどんないい影響がありますか?

勝間よく寝られます。そして、動ける。ぼーっとする時間も作れます。ぼーっとするときはスマホも見ちゃダメですよ。
ぼーっとすると何がいいのかというと、“今のこと”じゃなくて“先のこと”を考えられること。「これをどうしよう。これをやっといたほうがいいんじゃないか」など、頭の中が未来に向かうんです。後ろを向くと不安や後悔を思い出すけど、前には希望だったり旅行の計画だったり、楽しいことが多いんですよね。

――時間を有効に使えるんですね。

勝間子育て世代なら子どもと関わる時間が増えて、よりよい家庭になる流れが作れるかもしれません。生活がムダだらけだと子どもと遊ばなくなります。よく「子どもの頭を良くするにはどうすればいいのか?」という課題があるじゃないですか。私は、親子で一緒にゲームをするのが最適だと思っているんです。ボードゲームでもトランプでもテレビゲームでも、『桃太郎電鉄』でもいい。物事を総合的に考えて、ルールを把握しながら勝ち負けを競うことをやると、頭が活性化するように思います。家事から解放されて、そういったことに時間を使えるようになるといいですよね。

(取材・文:有山千春撮影:佐藤登志雄/マイナビ子育て編集部)

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勝間和代1968年東京都生まれ。経済評論家。早稲田大学ファイナンスMBA。慶應義塾大学在学中から監査法人に勤め、アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。3女の母。経済・教育・キャリア形成に関する発信に加え、合理的な暮らし方を追求するライフスタイル提案でも支持を集める。特に家電の選定・活用に精通し、自身の生活においても複数の家電を組み合わせ、時間と手間を最小限にする工夫を実践し続けている。著書多数。YouTubeやSNSでも積極的に発信中。→記事一覧へ

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