約3割の登山者がクマの目撃経験あり「クマの生息域にお邪魔している意識を持つべき」…「撃退」よりも「会わない」対策を重視
約9割が「クマの生息域にお邪魔している意識を持つべき」と回答
登山者は、クマの生息域に「お邪魔している意識を持つべき」であると思うか尋ねたところ、92.8%が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答しました。「とてもそう思う」と回答した人は「北海道・東北」で活動している割合が高く、登山歴や遭遇経験の有無においても、山との関わりが深い層ほどその傾向が強まっています。
登山中、実際にクマを目撃した経験のある人は29.4%でした。クマ以外の野生動物(サルやイノシシなど)との遭遇経験者は93.2%となっています。
野生動物の具体的な対策に対するスタンスを分析したところ「人間の安全のための管理(駆除等)」と「共存のための環境づくり(保全)」の両方を支持する層が43.1%と最も多く、「両輪での対策が必要」と考える人が多いことがわかりました。
登山頻度の変化について尋ねると、「変わらない」は全体では63.3%が、九州・沖縄では93.7%でしたが、「北海道・東北」では48.3%にとどまり、クマの出没状況による異なる結果となりました。
具体的な対策について聞くと、「撃退(スプレー等)」よりも「遭遇回避(会わない対策)」が重視されていました。「熊鈴・ラジオ」(54.7%)や「事前の情報収集」(47.3%)、「単独登山の回避」(38.3%)など、接触そのものを未然に防ぐ工夫が主流となっています。
調査概要
調査名称:クマに関する登山者意識調査
調査対象:全国の登山者 1415名
調査期間:2025年11月18日~25日
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
ヤマップ
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(マイナビ子育て編集部)