クルマ好きの息子とHondaの人気イベント「Enjoy Honda」へ。いちばんの笑顔が飛び出したのはあの体験ブースで…
✅【写真でサクッと!】今回の取材をフォトダイジェストで見る
「Enjoy Honda」とは、Hondaの世界に触れられる体験型イベント。クルマやバイクを“見て・触れて・体感する”ことができ、子どもから大人まで楽しめる企画として全国で行われています。
2026年4月4日(土)・5日(日)は、サーキットとアトラクション、そして豊かな自然が広がる【モビリティリゾートもてぎ】で開催され、我が家の【モビリティリゾートもてぎ】の旅・1日目はここから始まりました。
会場に到着してほどなく雨が降り出したころ、家族で最初に挑戦したのは、「Honda SENSING(ホンダセンシング)同乗体感」 です。
ミニバンのFREED(フリード)で体験
Honda SENSINGは、Hondaのクルマについている“もしも”を助けてくれる安全機能。前のクルマや歩行者に近づきすぎたときにブレーキを手伝ってくれたり、アクセルとブレーキの踏み間違いを防いでくれたりと、運転中のヒヤッとする場面をサポートしてくれます。
今回のプログラムでは、スタッフが運転するクルマで、日常の“ヒヤリ”シーンを安全に再現しながら、Honda SENSINGのサポートを家族で確かめました。
そして迎えた“ヒヤリ”の瞬間──。
前のクルマに近づいて「あ、ぶつかりそう……!」となったそのとき、Honda SENSINGが作動してクルマがちゃんと止まり、息子が思わず「おおー、ちゃんと止まった……!」と安堵の声。
そのホッとした反応に、「こういうときに頼れるって心強い」としっかり実感できたひとときでした。
雨が本降りになってきたのでレインコートを着込み、そのまま足を進めて「Honda Sports DNA」ゾーンへ。Hondaが大切にしてきた“操る楽しさ”をテーマに、スポーツモデルや技術を紹介する展示エリアです。
ズラリと並ぶバイクはどれもまたがれるようで、息子の目がキラリと輝きました。
大柄なボディに一生懸命よじのぼる姿から、ワクワクした気持ちが伝わってきました。
まるでソファのようなふかふかのシートに、息子のテンションが一気に上昇
本物のレーシングマシンに触れる特別な体験
小柄な息子でもしっかり足が届く、キッズ向けオフロードバイク
雨の中でも次々と乗り換え、夢中でHondaのバイクの世界を味わっていました。
続いては、クルマの展示エリアへ。
精悍でスポーティな顔つきが印象的
北米向けのプレミアムブランド「Acura(アキュラ)」のスポーツモデル、Acura Integra Type S(アキュラ・インテグラ タイプS) です。上質さをまとった“大人のスポーツカー”という位置づけのモデルです。
そして、そのすぐ隣には、息子の“推し”のスポーツカー「CIVIC TYPE R(シビックタイプアール)」が並んでいました。
濡れた赤がより深く映えて、雨の日ならではのカッコよさ!
大きなリアウイングと3本マフラーが、TYPE Rの象徴。背中から「さぁ、走るぞ!」というやんちゃな雰囲気が伝わってきます。
朝、モビリティリゾートもてぎのゲートをクルマで通過するときに、TYPE Rをたくさん見かけたことを思い出し、改めて「やっぱりファンが多いんだな…」と実感した車種のひとつでもあります。
ちなみに、TYPE Rは先ほどのAcura Integra Type Sと基本設計を共有する“兄弟車”。
2026年5月発売の小型電気自動車「Super-ONE(スーパーワン)」も展示されていました。
パッと見はHondaの軽自動車「N-ONE」に似ていますが、実際は全く異なるカテゴリーの“超小型モビリティ”としてつくられたモデル。1〜2人で乗れる小さな電気の乗り物で、街のちょこっと移動にちょうどいい未来型電気自動車です。
「N-ONEに似てるけど、こっちのほうがスポーティだね」と息子。細かな違いに気づく観察力に、思わず感心してしまいました。
雨にも関わらず、人だかりができていたのが、こちらのF1™マシン。
F1™マシンAston Martin Aramco F1™ Team AMR26
地を這うように低いボディに、大きくてつるっとしたタイヤ。
会場の奥に進んでいくと、視界に飛び込んできたのは、Hondaが世界に向けて送り出したスーパーカー「NSX」。
F1の知見も取り入れられた特別な一台
周りの子どもたちからも「わぁー、NSXだぁ」という声が上がっていて、その場の空気が一気に熱くなるのを感じました。
Enjoy Hondaの会場には、体験コーナーも充実していて、Hondaの世界観を気軽に楽しめる仕掛けがあちこちに。
その中でも、Hondaのモータースポーツ部門・ HRC (Honda Racing Corporation)の ブースには、チャンピオン表彰台風のフォトスポットがあり、思わず視線が行くコーナーでした。
最初はさほど乗り気ではなかった息子ですが、トロフィーを手にした瞬間、まさかのこの日いちばんの笑顔に。思わずこちらまでうれしくなる瞬間でした。
続いては、「なりきり!トライアルライダー」のブースへ。
実際にライダーが競技で使用していたトライアルバイクにまたがり、親子で“プロ気分”を味わえるコーナー。固定された実車で姿勢やバランスを体験でき、背後の映像も相まって臨場感たっぷり。
最初は前輪が上がる“ウイリー”のような技を体験し、続いてその逆の“後輪が浮く技”にも挑戦。
安全ベルトを締めていても、バイクがグッと起き上がる瞬間はハラハラ。
ちょっぴり緊張していた息子も、ここだけの体験に思わず笑顔がこぼれました。
バイクやクルマの展示の隣には、発電機や耕うん機などのパワープロダクツも並び、暮らしや仕事を支えるHondaの技術に触れられるコーナーに。
世界観に入り込めるフォトスポットで、息子はすっかり“農家さんになりきり”。雨の中でも真剣に操作する姿がほほえましい一枚になりました(笑)。
会場内のグッズ売り場も抜かりなくチェックし、息子は自分のお土産にTYPE Rのトミカ55周年記念仕様をチョイス。
雨と寒さで少し疲れが出ていたものの、トミカを手にした瞬間、ぱっと笑顔が戻りました。
Enjoy Hondaもまだまだ楽しみたかったのですが、雨足が弱まらず……。翌日のレース観戦に備えて体力を温存しつつ楽しめる、室内の「ホンダコレクションホール」へ向かうことにしました。
見学した翌日に撮影したホンダコレクションホールの外観
ここは【モビリティリゾートもてぎ】内にある、Hondaの常設ミュージアム。創業期からの歩みを順にたどれる展示がそろい、【モビリティリゾートもてぎ】の入場料・駐車料だけで追加料金なく見学できるスポットです。
実は、息子が4歳になる直前にも訪れたものの、当時はクルマへの興味が薄く楽しみきれず……。今回はどうかなと少しドキドキしながら館内へ向かいました。
入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、創業者・本田宗一郎氏の自筆「夢」が刻まれた大きな円形モニュメントです。
その先には、Honda のレース史を語る名車・名機に加え、今回我が家が搭乗体験を楽しみにしていた小型ビジネスジェット機「HondaJet Elite II(ホンダジェット エリート・ツー)」の実物大インテリアモックアップも展示されていました。
HondaJet Elite IIは、全長13メートル、最大8人乗り(乗員1〜2名+乗客6〜7名)
ジャパンモビリティショーで何度か見かけたものの、予約が取れず体験できなかったHondaJet。今回はようやくその機会が訪れました。
機内に入ると、小型機とは思えないほどゆったりとした空間が広がり、白を基調としたレザーシートは座り心地もバツグン!
コックピットはボタンだらけのイメージとは違い、デジタル画面が中心で思わずびっくり。
さらに個室トイレまで備わっていて、設備の充実ぶりに驚かされました。
「これを自家用ジェットとして持てる人って、どんな毎日を送っているんだろう……」と想像するだけで、親子でちょっと楽しくなってしまう特別なひとときでした。
搭乗体験の列はかなり長めでしたが、1組あたりの時間が決まっているため回転が早く、15分ほどで順番が回ってきました。思ったよりスムーズに進むので、あきらめずに並べばしっかり体験できます。
この日、中庭では特別イベントの「エンジン始動」も行われていて、我が家も少しのぞいてみました。
ホンダコレクションホールの車両は、“動く状態で保存する”ことを大切にしています。 そのこだわりを実感できるのが、実際にエンジンをかけて音や振動を体感できる、このイベントなんです。
バイクに詳しくない筆者ですが、ブルルン!とエンジンがかかった瞬間、「おー、本当に動くんだ!」と感動。
息子も、そのときを興味津々に見つめていました。
長年大切に保存されてきた名機が目の前で息を吹き返す様子は、きっとバイク好きにはたまらないはず。短い時間でしたが、とても印象的な瞬間でした。
コレクションホールを満喫するために、無料のガイドツアーに参加しました。当日受付でサッと申し込めて、所要時間は約45分です。
ツアーは、エントランスの円形モニュメント「夢リング」からスタート。
本田宗一郎氏の“夢”と、Hondaが最初に挑んだピストンリングの“夢”を重ねたデザインだそうです。 ガラスの向こうには、バイクやクルマ、小型飛行機、ロケットまで。多彩な“夢のかたち”が一望できるのも魅力でした。
そしてこのあと、フロアを移動して、いよいよHondaの原点ともいえる一台へ。
戦後すぐの1946年、宗一郎氏は「買い物で重い荷物を積んで自転車をこぐ妻・さちさんをラクにしてあげたい」という思いから、自転車にエンジンを取り付ける“補助エンジン付き自転車”を試作しました。
ところが、燃料タンクがない。そこで宗一郎氏が手に取ったのが、家にあった金属製の湯たんぽ。
それを燃料タンクとして活用し、最初の試作車をつくり上げました。
このお話、実は以前に Honda ウエルカムプラザ青山(2026年5月現在、休館中)を息子と取材したときに聞いていたので、「これ知ってるよね」と目が合った瞬間、同じ記憶を共有できたことがうれしくなりました。
1949年、ホンダはいよいよ本格的なバイクづくりに踏み出します。
その最初の一台として誕生したのが、車体もエンジンも自社でつくりあげた「C型」です。
展示のそばには、宗一郎氏の“挑戦の精神”を象徴する言葉が静かに掲げられていました。
その中の「誰かにまねされても、誰のまねもしない」という一文に、息子はぐっと心を奪われた様子。これを機に、宗一郎氏みたいな生き方を目指してくれたら──そんな想いをそっと抱いた母でした(笑)
1958年。「誰でも乗れる」というシンプルで力強い発想から生まれた小型バイクが、スーパーカブです。
軽さ、扱いやすさ、壊れにくさ──この設計思想が、日常の移動手段として広く受け入れられ、 やがて世界中で愛される一台へと育っていきました。そして、一般車に「赤いクルマ」を最初に送り出したのも実はHonda。
それまでは赤といえば緊急車両の色。そんな常識をくつがえし、“赤=走る楽しさ”という新しいイメージを広めた一台になったのです。
現在も主流となっている、水でエンジンをしっかり冷やす「水冷式エンジン」。
水冷式のCVCCエンジン
Hondaはその可能性を広げるために改良を重ね、1973年には“水冷式CVCCエンジン”を生み出しました。アメリカでも“不可能”と言われた厳しい排ガス規制を、世界で初めてクリアした技術です。その話を聞いた息子は、 「へぇー、Hondaってすごいね」と感心していました。
当初は、風で冷やす「空冷式」を推していた宗一郎氏の強いこだわりも、思わず引き込まれるエピソードでしたよ。
お次は、おなじみの「ASIMO(アシモ)」をはじめ、Hondaが手掛けてきた歴代ロボットが並ぶコーナーへ。
「技術は人のために」。宗一郎氏が現場を離れたあとも、その想いを受け継いだ技術者たちが挑み続けてきた歩みが、ここに並んでいます。
残念ながら現在はASIMOのプロジェクトは終了していますが、そこで培われた技術は、クルマの安全運転支援、ロケットの制御、座ったまま移動できる乗り物「UNI-ONE(ユニワン)」に生かされています。ロボット研究が、さまざまな未来の技術につながっているって素敵ですよね。
最後にたどり着いたのは、HondaJetを紹介するコーナー。
展示用のつくられたHondaJetのスケールモデル
アメリカやヨーロッパが中心のプライベートジェット市場では、そのまま参入しても勝ち目は薄い。そこでHondaJetは、エンジンを主翼の上に置く独自構造という強みを打ち出しました。
この配置のおかげでキャビンが広く、音も静かで、燃費まで向上。その革新性が評価され、「飛行機の常識を変えた」と言われるほどの一機になっているんですって。
ガイドツアーがすべて終わったあとに息子に感想を聞いてみると、「いやー、挑戦し続けるHondaってすごいね」とひと言。その言葉に、筆者も全力でうなずいてしまいました。
今回の前編では、【モビリティリゾートもてぎ】で体験した「Enjoy Honda 2026」と「ホンダコレクションホール」の様子をお届けしました。
クルマ好きの息子にとってどちらも濃密で、ワクワクが途切れない1日に。途中からあいにくの雨となったものの、広大な敷地での“体感”と、館内での“発見”がちょうどよく切り替わり、【モビリティリゾートもてぎ】ならではの楽しみ方が広がりました。
Enjoy Hondaは、今年はこのあと福岡・宮城・静岡(富士スピードウェイ)での開催が予定されています。
ホンダコレクションホールは常設のミュージアムなので、休館日を除けばいつでも楽しめます。ガイドツアーも開館日に行われていますが、回数や時間は日によって変わるため、公式HPでの確認がおすすめです。
後編では、サーキットとアトラクションの体験をまとめています。【モビリティリゾートもてぎ】の幅広い楽しさを、ぜひ前後編でチェックしてみてください。
(文・撮影:あゆーや/アソンデミエータ)
関連記事
【モビリティリゾートもてぎ・後編】サーキットの熱気も、アトラクションのワクワクも♪ ここだから同時にかなった親子の1日
https://kosodate.mynavi.jp/articles/45068
【公式HP】▶Enjoy Honda 【公式HP】▶ホンダコレクションホール
マイナビ子育ては会員限定・無料のコミュニティサイト・とっておき体験部!を運営し、<好き>や<体験>との出会いをサポートしています。体験部でしか読めないあゆーやさん情報も聞けるかも♪ くわしくは▶こちら
https://taikenbu.mynavi.jp/
この記事の執筆者あゆーや/アソンデミエータ11歳男の子のママ。書籍編集者時代の自らのさまざまな体験を通して、実体験こそが一生の財産になると考え、息子にも新たな体験をさせようとお出かけする日々。そのなかでも、実際に息子が喜んだお出かけ先や体験スポット、工場見学などの情報を発信しています。■ 子どもとお出かけ体験型ガイド「アソンデミエータ」→記事一覧へ
まずはイベント「Enjoy Honda 2026」へ! 雨の中、親子で味わったHondaの“今”
「Enjoy Honda」とは、Hondaの世界に触れられる体験型イベント。クルマやバイクを“見て・触れて・体感する”ことができ、子どもから大人まで楽しめる企画として全国で行われています。
2026年4月4日(土)・5日(日)は、サーキットとアトラクション、そして豊かな自然が広がる【モビリティリゾートもてぎ】で開催され、我が家の【モビリティリゾートもてぎ】の旅・1日目はここから始まりました。
会場に到着してほどなく雨が降り出したころ、家族で最初に挑戦したのは、「Honda SENSING(ホンダセンシング)同乗体感」 です。
ミニバンのFREED(フリード)で体験
Honda SENSINGは、Hondaのクルマについている“もしも”を助けてくれる安全機能。前のクルマや歩行者に近づきすぎたときにブレーキを手伝ってくれたり、アクセルとブレーキの踏み間違いを防いでくれたりと、運転中のヒヤッとする場面をサポートしてくれます。
今回のプログラムでは、スタッフが運転するクルマで、日常の“ヒヤリ”シーンを安全に再現しながら、Honda SENSINGのサポートを家族で確かめました。
そして迎えた“ヒヤリ”の瞬間──。
前のクルマに近づいて「あ、ぶつかりそう……!」となったそのとき、Honda SENSINGが作動してクルマがちゃんと止まり、息子が思わず「おおー、ちゃんと止まった……!」と安堵の声。
そのホッとした反応に、「こういうときに頼れるって心強い」としっかり実感できたひとときでした。
雨が本降りになってきたのでレインコートを着込み、そのまま足を進めて「Honda Sports DNA」ゾーンへ。Hondaが大切にしてきた“操る楽しさ”をテーマに、スポーツモデルや技術を紹介する展示エリアです。
ズラリと並ぶバイクはどれもまたがれるようで、息子の目がキラリと輝きました。
大柄なボディに一生懸命よじのぼる姿から、ワクワクした気持ちが伝わってきました。
まるでソファのようなふかふかのシートに、息子のテンションが一気に上昇
本物のレーシングマシンに触れる特別な体験
小柄な息子でもしっかり足が届く、キッズ向けオフロードバイク
雨の中でも次々と乗り換え、夢中でHondaのバイクの世界を味わっていました。
続いては、クルマの展示エリアへ。
最初に息子が足を止めたのは、こちらの青いクルマの前でした。
精悍でスポーティな顔つきが印象的
北米向けのプレミアムブランド「Acura(アキュラ)」のスポーツモデル、Acura Integra Type S(アキュラ・インテグラ タイプS) です。上質さをまとった“大人のスポーツカー”という位置づけのモデルです。
そして、そのすぐ隣には、息子の“推し”のスポーツカー「CIVIC TYPE R(シビックタイプアール)」が並んでいました。
濡れた赤がより深く映えて、雨の日ならではのカッコよさ!
大きなリアウイングと3本マフラーが、TYPE Rの象徴。背中から「さぁ、走るぞ!」というやんちゃな雰囲気が伝わってきます。
朝、モビリティリゾートもてぎのゲートをクルマで通過するときに、TYPE Rをたくさん見かけたことを思い出し、改めて「やっぱりファンが多いんだな…」と実感した車種のひとつでもあります。
ちなみに、TYPE Rは先ほどのAcura Integra Type Sと基本設計を共有する“兄弟車”。
走りのDNAを分かち合う関係だと知ると、並んで展示されている理由にも納得です。
2026年5月発売の小型電気自動車「Super-ONE(スーパーワン)」も展示されていました。
パッと見はHondaの軽自動車「N-ONE」に似ていますが、実際は全く異なるカテゴリーの“超小型モビリティ”としてつくられたモデル。1〜2人で乗れる小さな電気の乗り物で、街のちょこっと移動にちょうどいい未来型電気自動車です。
「N-ONEに似てるけど、こっちのほうがスポーティだね」と息子。細かな違いに気づく観察力に、思わず感心してしまいました。
雨にも関わらず、人だかりができていたのが、こちらのF1™マシン。
F1™マシンAston Martin Aramco F1™ Team AMR26
地を這うように低いボディに、大きくてつるっとしたタイヤ。
近くで見るだけで「速そう!」とワクワクしてしまう存在感です。
会場の奥に進んでいくと、視界に飛び込んできたのは、Hondaが世界に向けて送り出したスーパーカー「NSX」。
F1の知見も取り入れられた特別な一台
周りの子どもたちからも「わぁー、NSXだぁ」という声が上がっていて、その場の空気が一気に熱くなるのを感じました。
Hondaの世界をぐっと身近にする、ここだけのワクワク体験が満載
Enjoy Hondaの会場には、体験コーナーも充実していて、Hondaの世界観を気軽に楽しめる仕掛けがあちこちに。
その中でも、Hondaのモータースポーツ部門・ HRC (Honda Racing Corporation)の ブースには、チャンピオン表彰台風のフォトスポットがあり、思わず視線が行くコーナーでした。
最初はさほど乗り気ではなかった息子ですが、トロフィーを手にした瞬間、まさかのこの日いちばんの笑顔に。思わずこちらまでうれしくなる瞬間でした。
続いては、「なりきり!トライアルライダー」のブースへ。
実際にライダーが競技で使用していたトライアルバイクにまたがり、親子で“プロ気分”を味わえるコーナー。固定された実車で姿勢やバランスを体験でき、背後の映像も相まって臨場感たっぷり。
最初は前輪が上がる“ウイリー”のような技を体験し、続いてその逆の“後輪が浮く技”にも挑戦。
安全ベルトを締めていても、バイクがグッと起き上がる瞬間はハラハラ。
ちょっぴり緊張していた息子も、ここだけの体験に思わず笑顔がこぼれました。
バイクやクルマの展示の隣には、発電機や耕うん機などのパワープロダクツも並び、暮らしや仕事を支えるHondaの技術に触れられるコーナーに。
世界観に入り込めるフォトスポットで、息子はすっかり“農家さんになりきり”。雨の中でも真剣に操作する姿がほほえましい一枚になりました(笑)。
会場内のグッズ売り場も抜かりなくチェックし、息子は自分のお土産にTYPE Rのトミカ55周年記念仕様をチョイス。
雨と寒さで少し疲れが出ていたものの、トミカを手にした瞬間、ぱっと笑顔が戻りました。
夢のHondaJet搭乗へ! 親子で胸が高鳴るホンダコレクションホール体験
Enjoy Hondaもまだまだ楽しみたかったのですが、雨足が弱まらず……。翌日のレース観戦に備えて体力を温存しつつ楽しめる、室内の「ホンダコレクションホール」へ向かうことにしました。
見学した翌日に撮影したホンダコレクションホールの外観
ここは【モビリティリゾートもてぎ】内にある、Hondaの常設ミュージアム。創業期からの歩みを順にたどれる展示がそろい、【モビリティリゾートもてぎ】の入場料・駐車料だけで追加料金なく見学できるスポットです。
実は、息子が4歳になる直前にも訪れたものの、当時はクルマへの興味が薄く楽しみきれず……。今回はどうかなと少しドキドキしながら館内へ向かいました。
入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、創業者・本田宗一郎氏の自筆「夢」が刻まれた大きな円形モニュメントです。
その先には、Honda のレース史を語る名車・名機に加え、今回我が家が搭乗体験を楽しみにしていた小型ビジネスジェット機「HondaJet Elite II(ホンダジェット エリート・ツー)」の実物大インテリアモックアップも展示されていました。
HondaJet Elite IIは、全長13メートル、最大8人乗り(乗員1〜2名+乗客6〜7名)
ジャパンモビリティショーで何度か見かけたものの、予約が取れず体験できなかったHondaJet。今回はようやくその機会が訪れました。
機内に入ると、小型機とは思えないほどゆったりとした空間が広がり、白を基調としたレザーシートは座り心地もバツグン!
コックピットはボタンだらけのイメージとは違い、デジタル画面が中心で思わずびっくり。
さらに個室トイレまで備わっていて、設備の充実ぶりに驚かされました。
「これを自家用ジェットとして持てる人って、どんな毎日を送っているんだろう……」と想像するだけで、親子でちょっと楽しくなってしまう特別なひとときでした。
搭乗体験の列はかなり長めでしたが、1組あたりの時間が決まっているため回転が早く、15分ほどで順番が回ってきました。思ったよりスムーズに進むので、あきらめずに並べばしっかり体験できます。
この日、中庭では特別イベントの「エンジン始動」も行われていて、我が家も少しのぞいてみました。
ホンダコレクションホールの車両は、“動く状態で保存する”ことを大切にしています。 そのこだわりを実感できるのが、実際にエンジンをかけて音や振動を体感できる、このイベントなんです。
バイクに詳しくない筆者ですが、ブルルン!とエンジンがかかった瞬間、「おー、本当に動くんだ!」と感動。
息子も、そのときを興味津々に見つめていました。
長年大切に保存されてきた名機が目の前で息を吹き返す様子は、きっとバイク好きにはたまらないはず。短い時間でしたが、とても印象的な瞬間でした。
Hondaの挑戦ってすごい……! 息子も前のめりになったガイドツアー
コレクションホールを満喫するために、無料のガイドツアーに参加しました。当日受付でサッと申し込めて、所要時間は約45分です。
ツアーは、エントランスの円形モニュメント「夢リング」からスタート。
本田宗一郎氏の“夢”と、Hondaが最初に挑んだピストンリングの“夢”を重ねたデザインだそうです。 ガラスの向こうには、バイクやクルマ、小型飛行機、ロケットまで。多彩な“夢のかたち”が一望できるのも魅力でした。
そしてこのあと、フロアを移動して、いよいよHondaの原点ともいえる一台へ。
戦後すぐの1946年、宗一郎氏は「買い物で重い荷物を積んで自転車をこぐ妻・さちさんをラクにしてあげたい」という思いから、自転車にエンジンを取り付ける“補助エンジン付き自転車”を試作しました。
ところが、燃料タンクがない。そこで宗一郎氏が手に取ったのが、家にあった金属製の湯たんぽ。
それを燃料タンクとして活用し、最初の試作車をつくり上げました。
このお話、実は以前に Honda ウエルカムプラザ青山(2026年5月現在、休館中)を息子と取材したときに聞いていたので、「これ知ってるよね」と目が合った瞬間、同じ記憶を共有できたことがうれしくなりました。
1949年、ホンダはいよいよ本格的なバイクづくりに踏み出します。
その最初の一台として誕生したのが、車体もエンジンも自社でつくりあげた「C型」です。
展示のそばには、宗一郎氏の“挑戦の精神”を象徴する言葉が静かに掲げられていました。
その中の「誰かにまねされても、誰のまねもしない」という一文に、息子はぐっと心を奪われた様子。これを機に、宗一郎氏みたいな生き方を目指してくれたら──そんな想いをそっと抱いた母でした(笑)
1958年。「誰でも乗れる」というシンプルで力強い発想から生まれた小型バイクが、スーパーカブです。
軽さ、扱いやすさ、壊れにくさ──この設計思想が、日常の移動手段として広く受け入れられ、 やがて世界中で愛される一台へと育っていきました。そして、一般車に「赤いクルマ」を最初に送り出したのも実はHonda。
それまでは赤といえば緊急車両の色。そんな常識をくつがえし、“赤=走る楽しさ”という新しいイメージを広めた一台になったのです。
現在も主流となっている、水でエンジンをしっかり冷やす「水冷式エンジン」。
水冷式のCVCCエンジン
Hondaはその可能性を広げるために改良を重ね、1973年には“水冷式CVCCエンジン”を生み出しました。アメリカでも“不可能”と言われた厳しい排ガス規制を、世界で初めてクリアした技術です。その話を聞いた息子は、 「へぇー、Hondaってすごいね」と感心していました。
当初は、風で冷やす「空冷式」を推していた宗一郎氏の強いこだわりも、思わず引き込まれるエピソードでしたよ。
お次は、おなじみの「ASIMO(アシモ)」をはじめ、Hondaが手掛けてきた歴代ロボットが並ぶコーナーへ。
「技術は人のために」。宗一郎氏が現場を離れたあとも、その想いを受け継いだ技術者たちが挑み続けてきた歩みが、ここに並んでいます。
残念ながら現在はASIMOのプロジェクトは終了していますが、そこで培われた技術は、クルマの安全運転支援、ロケットの制御、座ったまま移動できる乗り物「UNI-ONE(ユニワン)」に生かされています。ロボット研究が、さまざまな未来の技術につながっているって素敵ですよね。
最後にたどり着いたのは、HondaJetを紹介するコーナー。
展示用のつくられたHondaJetのスケールモデル
アメリカやヨーロッパが中心のプライベートジェット市場では、そのまま参入しても勝ち目は薄い。そこでHondaJetは、エンジンを主翼の上に置く独自構造という強みを打ち出しました。
この配置のおかげでキャビンが広く、音も静かで、燃費まで向上。その革新性が評価され、「飛行機の常識を変えた」と言われるほどの一機になっているんですって。
ガイドツアーがすべて終わったあとに息子に感想を聞いてみると、「いやー、挑戦し続けるHondaってすごいね」とひと言。その言葉に、筆者も全力でうなずいてしまいました。
まとめ
今回の前編では、【モビリティリゾートもてぎ】で体験した「Enjoy Honda 2026」と「ホンダコレクションホール」の様子をお届けしました。
クルマ好きの息子にとってどちらも濃密で、ワクワクが途切れない1日に。途中からあいにくの雨となったものの、広大な敷地での“体感”と、館内での“発見”がちょうどよく切り替わり、【モビリティリゾートもてぎ】ならではの楽しみ方が広がりました。
Enjoy Hondaは、今年はこのあと福岡・宮城・静岡(富士スピードウェイ)での開催が予定されています。
ホンダコレクションホールは常設のミュージアムなので、休館日を除けばいつでも楽しめます。ガイドツアーも開館日に行われていますが、回数や時間は日によって変わるため、公式HPでの確認がおすすめです。
後編では、サーキットとアトラクションの体験をまとめています。【モビリティリゾートもてぎ】の幅広い楽しさを、ぜひ前後編でチェックしてみてください。
(文・撮影:あゆーや/アソンデミエータ)
関連記事
【モビリティリゾートもてぎ・後編】サーキットの熱気も、アトラクションのワクワクも♪ ここだから同時にかなった親子の1日
https://kosodate.mynavi.jp/articles/45068
【公式HP】▶Enjoy Honda 【公式HP】▶ホンダコレクションホール
マイナビ子育ては会員限定・無料のコミュニティサイト・とっておき体験部!を運営し、<好き>や<体験>との出会いをサポートしています。体験部でしか読めないあゆーやさん情報も聞けるかも♪ くわしくは▶こちら
https://taikenbu.mynavi.jp/