プロのめがね職人と宝石職人が技術を持ち寄って生まれた「ジュエリー×めがね」の裏側 日本屈指の名産地が共鳴

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TGCの観客を魅了したティアラのような「ジュエリーめがね」

プロのめがね職人と宝石職人が技術を持ち寄って生まれた「ジュエリー×めがね」の裏側 日本屈指の名産地が共鳴


日本が誇るものづくりを展開する「宝石のまち」山梨県甲府市と「めがねのまち」福井県鯖江市。2026年、甲府市、鯖江市、甲府商工会議所、鯖江商工会議所、そして東京ガールズコレクションを企画・制作する株式会社W TOKYOが、地方創生に関する連携協定を締結し、「つくる」プロジェクトがスタートしました。

その一環として始まったのが、「ジュエリーめがね」の制作です。完成した作品を東京ガールズコレクションのステージでお披露目するべく、甲府ジュエリーアンバサダーを務めるMINAMIさんが、宝石やレンズの選定に携わりました。

自治体の枠を超えた「ジュエリーめがね」の制作は、両市のものづくり事業者がMINAMIさんにアドバイスをしながら進められました。

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ジュエリー選びについてアドバイスしたのは、甲府市にある1948年創業の老舗ジュエリーメーカー、株式会社秋山製作所の代表取締役社長・秋山裕太郎さん。めがね選びについては、鯖江を代表するめがねフレームメーカーの一つ、株式会社シャルマンのデザイン室・小西真理子さんがアドバイスしました。

MINAMIさんはルーペで宝石を見比べ、トレンドを意識しながら、ステージ映えする宝石やレンズカラーを熱心に厳選。


そして9月19日、横浜アリーナで開催された「第43回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2026 AUTUMN/WINTER」で、完成品が初披露されました。

プロのめがね職人と宝石職人が技術を持ち寄って生まれた「ジュエリー×めがね」の裏側 日本屈指の名産地が共鳴


MINAMIさんの誕生石であるペリドットをメインに、さまざまな大きさのホワイトトパーズが周囲を彩る、シルバーのリムレスめがね。エッジの効いたレンズデザインには、ステージ上での見え方を考慮した最新型のレンズが採用されています。ランウェイでの「ジュエリーめがね」は美しく上品な輝きを放ち、観客を魅了しました。

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そこで今回、制作に携わった「シャルマン」の小西さん、そして岩谷さん、藤岡さんにものづくりの舞台裏についてうかがいました。

それぞれの職人の「ものづくりへの姿勢」が共鳴!

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(左からデザイナー・岩谷知佳さん、デザイン室マネージャー・小西真理子さん、PR・藤岡雅英さん)

ーーステージをご覧になって、いかがでしたか?

岩谷知佳さん(以下、岩谷)宝石もレンズカラーもMINAMIさんが選びましたが、とてもお似合いでしたね。ミントグリーンの衣装とも相性抜群で、すごくステキでした!

小西真理子さん(以下、小西)制作時、MINAMIさんはキュービックジルコニアを使うかホワイトトパーズを使うかで迷われていて、「天然石のきらめきを大事にしたい」ということでホワイトトパーズを選択されたんですが、予想以上にきらめきが感じられてよかったなと思いました。

藤岡雅英さん(以下、藤岡)デザインがステージ上で映えていて、とてもよかったですね。


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MINAMIさんの誕生石であるペリドットをメインに、天然石ならではの透明感を持つホワイトトパーズが脇を彩る、シルバーのリムレスメガネ。エッジの効いたデザインのレンズは、ステージでの見え方を考慮して低反射レンズを採用

ーー作品そのものの仕上がりについてはいかがですか?

小西今回、初めてとなる試みを取り入れ、リムに直接ティアラのようなジュエリーの飾りを止める、という新しい構造を考案しました。それによって、リムレスにもかかわらず、ジュエリーを大きく際立たせてつけることができたので、ステージでとても映えていました。いいデザインだなと実感しました。
レンズのデザインも、MINAMIさんをイメージしたレンズシェイプにしましたが、それが大成功だったと思います。身につけた姿を私たちも初めてみましたが、それはもうぴったりで、完璧でした!

ーーひと目見た瞬間「ティアラみたい!」と思いましたが、やはりティアラをイメージされたデザインだったのですね。

岩谷そうですね。ティアラなのですが、いい意味でおもちゃみたいというか、子ども向けアクセサリー玩具の「セボンスター」を想起するような遊び心が感じられるイメージにしたので、かわいらしいMINAMIさんにぴったりだったかなと思います。
――セボンスター!子どもの頃の憧れが詰まっていますよね。

岩谷童心がくすぐられるんですよね。それでいてチープではない、上品なデザインを目指しました。

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ーー甲府市のジュエリーとコラボするということで、職人同士、さまざまなやりとりがあったかと思います。

小西他業種とのコラボは、お互いに地場産業に誇りを持って仕事をしているところが大きな共通点でした。
私は7月に秋山製作所に行き、工場見学もさせてもらいましたが、職人さんのものづくりに対する向き合い方が、弊社のめがねの製造工場と近しいものを感じまして。「ものづくりを通してこんなふうに繋がれるのって、すごくステキだな」と実感しましたね。

ーーとても貴重な機会だったというわけですね。
完成品には「宝石のまち」「めがねのまち」の魅力が詰まっていますが、どのような部分でコラボを実感しましたか?

岩谷特にステージではいろいろな角度から撮られると思うので、「どこからでも素敵に見えるように」ということを意識しました。
また、ステージ上での照明の強さを想定するなかで、秋山製作所のノウハウを取り入れさせていただきました。宝石を留める金属パーツの裏に、宝石の輝きを増すための穴が開いているのですが、そういったところがキレイに見えるように、ノウハウをお借りしたんです。

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ーーめがねにジュエリーをあしらう際に、そういった技術が必要なのですね。

岩谷そうですね。穴を開けることはわかっていましたが、どのくらいの大きさなのかなど、専門外でわからなかったので、とても勉強になりました。
デザインの図面を前に、「こうしたほうが、もっとジュエリーがキレイに見えますよ」とアドバイスをいただきながら完成度を高めていきました。全体を通して、とても楽しく進めさせていただきました!

小西初めての試みに大変さも感じましたが、「いいものができたな!」という達成感がとても大きいです。
いい制作期間だったなと改めて実感しています。

(撮影:松野葉子取材・文:有山千春)

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