くらし情報『人間国宝の染織家・志村ふくみの回顧展が大倉集古館で開催 『源氏物語』に着想を得た作品群など約60件を展観』

人間国宝の染織家・志村ふくみの回顧展が大倉集古館で開催 『源氏物語』に着想を得た作品群など約60件を展観

技法を用いた2000年代以降の作品など、多彩な作品が並んでいる。
随筆家としても知られるふくみは文筆にも優れ、手稿の《野の果て》は、自身が書いた童話に、夭折した兄 ・小野元衞(もとえ)が絵を描いたものだ。同展は、ふくみの芸術精神の形成に多大な影響を与えた兄にも光を当てているが、今回はまた、ふくみが100 歳を目前にして若き日を回想して制作した紬織《野の果てII》も発表される。近作ではまた、石牟礼道子(いしむれ みちこ)原作の新作能『沖宮(おきのみや) 』のために制作した独特の雰囲気を醸し出す衣装も初公開となる。
人間国宝の染織家・志村ふくみの回顧展が大倉集古館で開催 『源氏物語』に着想を得た作品群など約60件を展観

文:志村ふくみ・画:小野元衞 《野の果て》(手稿) 1943 年 個人蔵(通期展示)
人間国宝の染織家・志村ふくみの回顧展が大倉集古館で開催 『源氏物語』に着想を得た作品群など約60件を展観
志村ふくみ《野の果てⅡ》2023 年個人蔵(通期展示)
同展は、ものづくりに対する独自の芸術理念を貫きながら、70年にわたって創作活動を展開してきた志村ふくみの軌跡をたどるもの。約60件の作品によって、そのものづくりの精神にじっくりとふれられる貴重な機会だ。

<開催概要>
『特別展 志村ふくみ 100 歳記念―《秋霞》から《野の果て》まで―』

会期:2024年11月21日(木)~2025年1月19日(日)

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