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『チュルリョーニス展 内なる星図』国立西洋美術館で リトアニアの国民的芸術家の画業を紐解く34年ぶりの大回顧展

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『チュルリョーニス展 内なる星図』国立西洋美術館で リトアニアの国民的芸術家の画業を紐解く34年ぶりの大回顧展


近年ヨーロッパ各地で展覧会が開催され、国際的な再評価が進むリトアニアの国民的芸術家ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョースの回顧展が、3月28日(土)から6月14日(日)まで、東京・上野の国立西洋美術館・企画展示室 B2Fで開催される。祖国リトアニアにおける生誕150年記念イベントの一環として開催されるもので、日本では34年ぶりの大回顧展となる。

『チュルリョーニス展 内なる星図』国立西洋美術館で リトアニアの国民的芸術家の画業を紐解く34年ぶりの大回顧展

ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョース
M. K. Čiurlionis National Museum of Art, Kaunas, Lithuania.
1875年生まれのチュルリョースは、幼少時から音楽の才能を示し、ポーランドのワルシャワ音楽院に入学。作曲のかたわら絵を描き、20代半ばで本格的に画家を志した。28歳でワルシャワ美術学校に入学し、当初は象徴主義的な傾向を見せたが、やがて絵画に音楽性を取り入れ始める。約6年間の短い画業のなかで300点以上もの作品を精力的に制作したが、病により35歳の若さで亡くなっている。

『チュルリョーニス展 内なる星図』国立西洋美術館で リトアニアの国民的芸術家の画業を紐解く34年ぶりの大回顧展

ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス《第5ソナタ(海のソナタ)》(左からアレグロ、アンダンテ、フィナーレ)1908年、テンペラ/紙、国立M. K. チュルリョーニス美術館(カウナス)所蔵
M. K. Čiurlionis National Museum of Art, Kaunas, Lithuania.
祖国の豊かな自然を創造の源としたチュルリョースは、自然の生命感を抽象的にとらえ、そこに抒情的な気分や象徴的な意味を吹き込んだ作品を生み出した。また、ロシア帝国の支配下にあった祖国が民族運動のただ中にあったこともあり、民族固有のアイデンティティを求めて、リトアニアの歴史や民話を題材とした作品を描く一方で、神智学や天文学など当時の国際的な思想潮流からの影響も取り入れている。
だが、その作品に何より特徴的なのは、ソナタ形式の絵画連作など、音楽の構造を絵画に取り入れ、作曲家ならではの独特なアプローチで絵画と音楽の融合を試みたことだという。

『チュルリョーニス展 内なる星図』国立西洋美術館で リトアニアの国民的芸術家の画業を紐解く34年ぶりの大回顧展
ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス《レックス(王)》1909年、テンペラ/カンヴァス、国立M. K. チュルリョーニス美術館(カウナス)所蔵
M. K. Čiurlionis National Museum of Art, Kaunas, Lithuania.
今回は、カウナスにある国立M. K.チュルリョーニス美術館から、日本では滅多に見られない主要な絵画やグラフィック作品約80点が来日する。人間の精神世界や宇宙の神秘を描いた幻想的な作品のうち、最大スケールの代表作《レックス(王)》が初来日するのも見どころのひとつだ。会場ではまた、自筆の楽譜の展示のほか、展示室内で彼の音楽も流される予定だ。優れた作曲家でもあった画家の繊細な感性を、眼と耳の両方で体感できる貴重な機会となっている。

『チュルリョーニス展 内なる星図』国立西洋美術館で リトアニアの国民的芸術家の画業を紐解く34年ぶりの大回顧展

ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス《フーガ[二連画「プレリュード、フーガ」より]》1908年、テンペラ/紙、国立M. K. チュルリョーニス美術館(カウナス)所蔵
M. K. Čiurlionis National Museum of Art, Kaunas, Lithuania.
なお同展は、企画展示室B3Fで開催される『北斎冨嶽三十六景井内コレクションより』展との同時開催。観覧当日に限り、こちらのチケットで『北斎』展と常設展も合わせて鑑賞できる。

<開催情報>
『チュルリョーニス展内なる星図』

会場:国立西洋美術館
会期:2026年3月28日(土)~6月14日(日)
時間:9:30~17:30(※金・土曜は~20:00)、入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜、5月7日(木)(※ただし、3月30日(月)、5月4日(月・祝)は開館)
料金:一般2,200円、大学生1,300円、高校生1,000円
※観覧当日に限り同展の観覧券で同時開催の『北斎冨嶽三十六景井内コレクションより』、常設展も鑑賞可能
公式サイト:
https://2026ciurlionis.nmwa.go.jp

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