【レポート】NODA・MAP新作『正三角関係』で、松本潤が13年ぶりに舞台に立つ
(撮影:岡本隆史)
野田秀樹が作・演出を務める「NODA・MAP」の新作『正三角関係』が、7月11日、東京芸術劇場プレイハウスでその幕を開けた。ドストエフスキーの傑作『カラマーゾフの兄弟』をモチーフにした、日本人花火師一家・唐松家を巡る法廷劇。そこで公演初日前夜に行われた、公開ゲネプロの模様をレポートする。
NODA・MAP第27回公演『正三角関係』 (撮影:岡本隆史)
舞台はひと昔前の日本。花火師で長男の唐松富太郎は、父・唐松兵頭への尊属殺人の罪で裁判にかけられている。不知火(しらぬい)弁護人のもとには次男で物理学者の唐松威蕃(いわん)と三男で聖職者の唐松在良(ありよし)が、盟神探湯(くがたち)検事のもとには唐松家の番頭呉剛力(くれごうりき)がそれぞれ証人として出廷している。そして開廷。時折、空襲警報が鳴り響く中、それぞれの証言とともに過去の出来事が浮かび上がっていき……。
NODA・MAP第27回公演『正三角関係』 (撮影:岡本隆史)
NODA・MAP第27回公演『正三角関係』 (撮影:岡本隆史)
父殺しを巡る法廷劇ということで、派手な舞台装置や仕掛けは決して多くないが、粘着テープを多用した演出はなんともユニーク。