今日の1杯目のビールのために命を懸ける。松岡昌宏が語る目標をもたない生き方
「目標?ないよ」、「俺は、今日の1杯目のビールをどれだけうまく飲めるのかってところに命懸けてるからね」――。
こちらの質問に対し、間髪入れずに小気味の良い回答がポンポンと口を突いて出る。“竹を割ったような性格”という形容がピッタリのその様子と、ドラマの中で終始見せている眉間にしわを寄せた表情との違いに驚かされるが、このギャップこそ『連続ドラマW 密告はうたう 警視庁監察ファイル』が、松岡昌宏に俳優として新境地を拓かせることになった一因と言える。
2021年にWOWOWで放送・配信され、大きな話題を呼んだ同作の続編となる『連続ドラマW 密告はうたう2警視庁監察ファイル』がまもなくスタートする。警察内部の不正を取り締まる警視庁人事一課(ジンイチ)監察係の面々の奮闘を描く本作。松岡演じる主人公・佐良正輝は、特殊詐欺の捜査情報の漏洩事件の捜査にあたると共に、前作に続いて、後輩の殉職事件の核心に迫っていく。
時折、くだけた口調を交えつつ、松岡が本作の魅力、そして自身の仕事への向き合い方について語ってくれた。
演じる佐良のことは全然分からない。だけど、そこがいい
――シーズン1が放送・配信された際の周囲の反響はいかがでしたか?ご自身でも手応えを感じた部分はありましたか?
松岡僕はSNSを一切やってないので、何もないですね。