くらし情報『今、一番聴き応えのある落語家のひとり全国ツアー『春風亭一之輔のドッサりまわるぜ2024』』

今、一番聴き応えのある落語家のひとり全国ツアー『春風亭一之輔のドッサりまわるぜ2024』

『らくごDE全国ツアー Vol.12 春風亭一之輔のドッサりまわるぜ2024』ビジュアル


映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。

【水先案内人 山本益博のおススメ】

この夏、素敵な落語本が出版された。中村計著『落語の人、春風亭一之輔』(集英社新書)である。本の帯には「ふてぶてしいのになぜ魅せられるのか?」とある。読了すると、落語家一之輔ばかりか、人間一之輔としての魅力がたっぷりと描かれている。

「高座の登場の仕方」ついて、著者は「一之輔はうつむきながら、不機嫌そうな表情を浮かべ、ゆらゆらと登場する。まったく覇気を感じさせない上、色白なため、毎度、体調が悪いのではないかと心配になるほどだ」

それに対する、師匠の答えは「たぶん、僕の素です。あんまりニコニコして出るのも性に合わないんで。
あとは、ちょっと演出もあるかな。不機嫌そうに出てきて、不機嫌そうにしゃべり始めたら、この人何なのかなってお客さんが見てくれるじゃないですか」

『笑点』のレギュラーになって以来、益々人気絶大の一之輔。6日(日) の相模女子大学グリーンホール以外、10月は15日(火) は麻生市民館、20日(日) には三鷹市公会堂などで独演会がある。今、一番聴き応えのある落語家のひとりである。

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